日記2001年05月06日

最近できたフランス資本のス-パ-マ-ケット「カルフ-ル」に行ってみることにする。いつもなら30分くらいかかる場所だが、道が空いていて15分くらいで着く。駐車場にもすんなり入れる。売り場に降りていくためにエスカレ-タに乗る。「階段」じゃなくて「坂道」のエスカレ-タ。CD売り場でJ-ポップの台湾盤逆輸入セ-ルをやっている。1680円は安い。本売り場は全然ダメ。

食料品の階に移動。どの階も天井が高くて通路が広い。ロ-ラ-・ブレ-ドで走り回っている店員がいる。酒売り場はとても良い。850円のキアンティをカゴに入れる。ビ-ルの品揃えに満足。サム・アダムズ(アメリカ)とサミュエル・スミス(イギリス)とグロ-ルシュ(オランダ)とモレッティ(イタリア)を買う。安物のフランス製イチゴジャムを買う。コ-ヒ-を買おうとするが、ここにはスタ-バックスがあるのを思い出してやめる。

広いチ-ズ売り場があるが、あまり興味がないので素通りする。パン売り場ではたくさんの人がパンを焼いている。奥さんがフランスパンを買おうと言ってバゲットを買う。僕はクロワッサンにする。ソ-セ-ジ作りの実演販売をやっていて、奥さんと息子が熱心に見る。ハム売り場のハムもうまそうだ。イタリアの街で見たいろんな店を思い出す。総菜コ-ナ-でサバの南蛮漬けを買う。一切れ80円。

カフェのスタンドで昼食。トマトとモツァレラのパニ-ニ、パテのサンドイッチ、チキンのサンドイッチを注文する。パニ-ニを子供たちが食べる。ジュンク堂大阪店の下にあるラヴァッツァのコ-ヒ-ショップとほとんど同じメニュ-だ。家か職場の近くにもこういう店ができて欲しい。娘がグズグズ言い出したので抱っこしていると眠ってしまう。レジで買い物の精算をした奥さんにビ-ルの買いすぎだと文句を言われる。スタ-バックスに行くのを忘れたまま駐車場に戻る。

家に帰ってから、近くのス-パ-に行って水ナスの浅漬けとコ-ヒ-とティ-バッグを買ってくる。明るいうちに風呂の用意をして息子と入る。豆ご飯とサバの南蛮漬けと水ナスと冷ややっことワカメと薄揚げの味噌汁の夕食。サム・アダムズを飲む。く-、ウマイ! 僕のビ-ルと似ている。

日記2001年05月09日

参観日。会社の自分の席で出前の寿司(盛り合わせ+イナリ2個)を食べてから家に帰る。自転車で小学校へ行く。一年一組の教室の前の廊下に立っていると息子が現れる。友だちに「僕のトオチャンやで」と教えている。窓際の棚に小さなプラスチックの水槽が置いてあり、亀がいる。別の水槽にアゲハの幼虫もいる。担任の先生が来て「中に入って下さい」と言う。スリッパに履き替えて教室に入り、後ろの壁のところに立つ。壁には子供たちの塗り絵が貼ってある。魚や海草の絵だが、塗り絵というのはどれも同じようなものなのでつまらない。それでもちょっと色使いにメリハリのある子もいる。

僕以外はお母さんばかりである。30人のクラス。先生がラジカセのスイッチを入れ、テ-プ演奏をバックに子供たちが校歌を歌う。国語の時間が始まる。ひらがなの練習。今までに習った10ほどのひらがなだけを使って言葉を作るという問題を先生が説明していると、ひとりの男の子が「先生、お茶飲んでいい?」と聞く。先生が「今はアカンよ、さあ、何かできた人いますか?」と言い、子供たちがハイハイハイハイと手を上げる。5番目に息子があたる。こちらもちょっと緊張する。「あのな~」とのんびりした話し方で答えたので気が抜ける。結局、全員があてられて何か答える。

「ま」の字の書き方を先生が丁寧に教える。粘土を出してヒモを作り、板の上で「ま」の形を作る。先生がひとりひとり見て回る。みんなで誰のが一番上手だったかを言う。最初は友だちの名前を言っていたが、誰かが「自分」と言ってからはほとんどの子が「自分」と答える。

一時間立たされて疲れた。小学校の時によく立たされたのを思い出す。先生のオルガンで歌を歌う。「一番線は鹿児島行き」とか何とかいう歌。先生は右手で和音、左手でベ-スラインを弾き、全く手元を見ない。先生のオルガンはかなりうまい。

授業が終ってランドセルを背負った子供たちと親たちがみんないっぺんに外に出ようとし、出入口の所が渋滞する。狭い廊下がラッシュ時の御堂筋線のようになる。息子は学童保育の部屋に行き、僕は体育館にPTA総会の委任状を出しに行く。総会の集まりは悪いようで、用意された椅子の半分以上が空いている。委任状なんか出しに来ている人もいない。受付もないので誰に渡せばいいのかわからない。前の机に座っている役員らしき人に渡して体育館を出て、学童保育の教室の方に歩いて行く。途中に通りがかった空き教室でママさんコ-ラスをやっている。発声練習、ドレミファソファミレドー。学童保育の部屋でおやつをもらった息子を連れて帰ってくると、ママさんコ-ラスの「卒業写真」が聞こえる。

自転車に2人乗りして家に帰る。息子が寝てしまう。冷蔵庫を確認するとジャガイモとタマネギとニンジンがある。冷凍庫に牛薄切りがあったので肉ジャガを作る。保育園に娘を迎えに行く。アヤカちゃんのお父さんも来ていて一緒に帰る。家に帰って「パワ-・パフ・ガ-ルズ」を見てから、みんなでご飯と肉ジャガの夕食。モレッティを飲む。奥さんが帰ってきて肉ジャガを食べる。「この肉ジャガ、めっちゃおいしいな」と好意的評価をいただく。タマネギと肉をよく炒めるのがコツ。

日記2001年05月19日

バイクのタンクが錆びているせいで、キャブのどこかが詰まって、ドレンパイプからガソリンが漏れる。だましだまし乗っていたのだが、とうとうエンジンがかからなくなってしまった。会社で同僚たちにバイクの不調を訴えていると、2人がメンテナンスの本を貸してくれた。それを読むと「キャブのばらしは自信がなければやるな」と書いてある。僕は自信があるかどうか自問してみると、ない。しかし、自分で直さないとしたら、また700m離れたバイク屋までバイクを押していって数千円払って直してもらうしかない。しかも、1ヶ月後くらいにまた同じ状態に直面する可能性が高い。あるいは、4万円払ってタンクを交換してもらうか。

考えてみれば、僕は機械設計のプロである。エンジンとは関係ないが、機械設計で16年もメシを食っている人間がキャブの清掃くらいできなくてどうする...。と考えて、やってみることにする。まず、シ-トをはずす。これは簡単。次にタンクをはずす。燃料コックがオフになっているのを確認し、燃料ホ-スをはずし、ネジを3本はずす。これも簡単。次は本丸、キャブレタ-である。ドレンのネジをゆるめてキャブの中に残っているガソリンを排出する。吸気側のゴムをはずし、排気側のゴムもはずす。これはちょっと苦労するが、でもなんとかはずれた。なんだかわからないパイプをはずす。アクセルワイヤ-とチョ-クケ-ブルは、はずすのが大変そうなので付けたままにしておく。

シ-トとタンクがはずれて裸になったバイクから2本のワイヤ-でキャブがぶらさがっている状態になった。何というか、動物を解剖しているような感じである。フロ-ト室のフタをはずすと、キャップの内側はタンクから流れてきたサビで汚れている。キャブの内部というのは想像以上に複雑な構造をしている。動物で言うと心臓みたいなもんだな。フロ-トピンがサビで詰まって動かなくなっている。以前、家のトイレのタンクのフロ-トが下がったままになり、水が流れっぱなしになったことがあるが、あれと全くおなじことだ。フロ-トピンにキャブクリ-ナ-を吹きつけるとピンが動くようになった。これでオ-ケイ、...のはずである。

とにかく元通りに組み立てる。機械を分解する時の鉄則は「組み立てる時のことを考えながらばらすこと」である。部品を外すときは「何がどこにどういう向きに付いていたのか」を覚えておかなくてはならない。その鉄則を守ったことにより、愛車は問題なく元通りの姿に戻る。キックを2回踏んでから、「どうせすぐにはかからないだろう」と思いつつセルを回すと、何とイッパツでエンジンがかかるではないか。やった-。感激。エンジンも気持ち良い音をたてている。今度またフロ-トピンがサビで詰まった時は、キャブをばらさなくても、燃料パイプからキャブクリ-ナ-を入れればいいのだ(多分)。ちょっとアクセルを開けてブルンブルンと回転が上がるのを確認してからエンジンを切る。手術は成功だ。すごく良い気分である。