うめーっしゅ2005年11月01日

昨日、会社の宴会でいった居酒屋で地梅酒なるものを飲んだ。 たしか「紀州七年」とか何とかいう名前。旨かった。 梅酒は甲類焼酎に漬けるものと思っていたが、芋焼酎、麦焼酎、日本酒など、ベースはいろいろ、人生いろいろなのだった。

「インストール」綿谷りさ(河出文庫)2005年11月03日

予想より面白い。プロットも細部も楽しめた。 若いのになかなかのバランス感覚だと思う。 芥川賞受賞後の短編も入っていたが、そっちはあまり印象に残ってない。

「蹴りたい背中」も文庫になったら読もう。

「ただの私(あたし)」オノ・ヨーコ(講談社文庫)2005年11月04日

まだ途中ですが、面白い。金持ちの親からほったらかしにされたという子どもの頃の話は村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」の「ユキ」に似ているが、大人になってからは「ユキ」の母親の「アメ」そっくりだ。自分が母親にされたのと同じように娘の京子をほっぽりだしてしまう。でもショーンは大事に育てたのだな。

クールで明晰な文体も、根源的に自由であろうとして社会と格闘しようとするところも、岡本太郎に似ている。そういえば、ヨーコと岡本敏子さんも何となく似てる。

「ジョン・レノン暗殺」フィル・ストロングマン&アラン・パーカー2005年11月06日

ジョン・レノンの個人史と20世紀後半の世界史をからめた評伝のような本。そのふたつが最後にぶつかってジョンの人生が終わる。

ジョンのソロはあまり聴いてこなかったが、聴きたくなった。

なので...2005年11月09日

最近、「なので」という接続詞が流行りつつある。例えば「今期わが社は赤字になりそうです。なので、冬のボーナスを一割カットします」という風に使う。会社の同僚に何人かこの「なので」をよく使う人がいるし、この前テレビのトーク番組でもアナウンサーが言っていたし、新聞のコラムでも見た。

そもそも「なので」という接続詞は無い。「ナニナニなので」という場合の「なので」は、助動詞「だ」の連体形「な」+接続助詞「ので」である。なので、本来は「今期わが社は赤字になりそうなので冬のボーナスを一割カットします」というように使うのが正しい。この文を二つに分けるなら「今期わが社は赤字になりそうです。だから、冬のボーナスを一割カットします」という風に言うこともできる。

なんで「なので」が使われるのだろう。「なので」は文章を二つに分けたにもかかわらず、何となく繋がった感じを出すために使われているような気がする。でも、なぜそういう感じを出そうとするのかはよく分からない。「だから」とか「それで」、「したがって」というような接続詞を避けたい理由があるのかもしれない。誰かが「なので」と言うのを聞くたびに、僕は反射的にその理由を考えてしまうのである。

なお、ボーナスの話はフィクションです。

「タイフーン」(調味料)2005年11月12日

石垣島の土産にもらった唐辛子入りのハーブソルト。うまいのでいろんなものにかける。目玉焼きとか焼きソバとかサラダ、スパゲティ、から揚げなど何でもエスニック風味になって面白い。ちなみに原材料は「食塩、唐辛子、胡椒、にんにく、レモングラス、玉葱、砂糖、バジル、生姜、ミント、シークヮーサ、長命草(って何?)、島桑(これも何?)」。

最近、身の回りの人が沖縄に行くことが多い。今うちにはこのタイフーン以外にも土産にもらったシークヮサージュースとタコライスがある。

僕は沖縄に行ったことはないけど、この前新しいショッピングモールに行ったら沖縄料理店があったのでゴーヤチャンプルーを食べた。メニューの写真よりスパムが少なかった。僕が作るときよりもゴーヤを薄く切ってあったのが勉強になった。

ラジオ体操第一!2005年11月14日

最近うちの奥さんは会社の昼休みに同僚を会議室に集めてヨガをやっているらしい。ヨガ教則本のCDをiPod-miniにコピーして外付けのちっちゃいスピーカで音を出している。ヨガの前にはラジオ体操もやる。ラジオ体操の音楽(と指導の声)もiPodに入っている。

ラジオ体操の音声は、テレビの「体操の時間」をハードディスクレコーダに録画したものをCD-Rに焼いてパソコンに移して音声ファイルを抜き出してiTunesに入れたそうである(しかも曜日ごとに違う先生のバージョンも揃えてある)。

昨日(日曜)の午後に居間でごろごろしていたら、スピーカ付きのiPodがラジオ体操の音楽を鳴らし始めた。奥さんが体操をするというので僕も一緒にやった。ラジオ体操なんて子どもの頃は身体のどこにも効かなくて何のためにやるのかよくわからなかったが、今はよくわかる。結構息もあがる。深呼吸をしてやっと終わったと思ったら、続いてラジオ体操第二の音楽が始まるではないか。「第二もやるん?」「当たり前やん!」しょうがないので第二もやる。

今朝起きたら太股の裏が張っている。奥さんに訊くと、ラジオ体操をやりはじめたらみんなそうなるという。前屈のときに伸ばすからだろうとのこと。

「脳の中の幽霊、ふたたび」V.S.ラマチャンドラン2005年11月20日

解説で養老先生も書いているとおり、この人の本は本当に面白い。脳の仕組みから「意識とはどういうものか」「美とは何か」などについて考えているところは僭越ながら僕の考えとも近い(小脳の話は出てこないけど)。

一番興味深いのは「我々が何か動作をしようとするときに、動作する意志を自覚する1秒ほど前に脳波に変化が現れる」ということ。これは我々が自由意志によると思っている行動のきっかけが、意識の外からやってきているということを示している。小脳論的には、その意識の外=小脳である!ということなるのだが...。

「Photographs」カシオペア2005年11月23日

20年前の愛聴盤。タワレコで何度か探したが在庫が無かったので、アマゾンで購入。久しぶりに聴いてみると音がイマイチだ。シンセの音色が古臭いし、他の楽器もイコライザーやエコーなどエフェクトかけ過ぎじゃないだろうか。そう考えると、40年も50年も前のジャズを聴いても古臭く感じないのは楽器の音がナマだからなのだとわかる。

フュージョンの定番である16ビートではなく8ビートとかレゲエとかシャッフルとかいろんなリズムの曲があり、スキャットも入れてロック・ポップ風になっているところが面白い。「ジャズとロックの融合=フュージョン」から、よりロック・ポップ寄りに移行しようとしていたわけだが、今思えばフュージョンが行き詰った結果そうなったのだろう。

カシオペアはこのアルバムあたりでピークを迎え、同時に行き詰っていたのだなあ。その後のアルバムは何をやりたいのかだんだんよくわからなくなってきて、神保も桜井も抜けてしまう。フュージョンがロック・ポップに近づいたら「妙に上手いカラオケ」みたいになって、どうしようもなくなったのだった。

「Japana-rhythm」BENNY K2005年11月26日

我が家のiTunes初のHip Hop/Rapジャンルのアルバム。本人たちはガール・ヒップホップを開拓する意気込みらしいが、聴いた感じはかなりポップでカラフル。曲も自分たちで書いている。なんか生命力みたいなものが伝わってくる。この人たちはなかなか才能あるんじゃないだろうか。気に入りました。