ボウモア12年2006年08月12日

我が家の晩酌は、地酒→イタリアワイン→ベルギービール→自作ビール→外国ビール→芋焼酎という歴史を経て最近は国内大手メーカー製ビールに回帰しつつある。この遍歴の中にウィスキーが無いのは食事に合わないからである。そういうわけでウィスキーはもう10年以上飲んでいないのだが、スーパーの酒売り場の棚を眺めていたら、シングルモルトを飲んでみたくなった。

僕は酒は好きだがとても弱いので、ウィスキーの四合瓶を買ってハズレだったら消費するのがツライ。それでミニチュア瓶を探すとボウモア12年(50ml)というのがあったので買ってみた。600円以上するので四合瓶の倍以上割高だけどしょうがない。

一口飲んでこれはアタリだと分かった。燻製の煙を凝縮してアルコールに溶かしたかのような味にモルトの甘みも加わってとてもおいしい。僕がよく知っているウィスキー(サントリーオールドとかシーヴァスリーガルとか)とは全然違う味である。ブレンデッドウィスキーには甘みが無い。

ふと思い出して村上春樹の「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」を読み返してみるといろいろな薀蓄が得られた。ボウモアも含め何種類かのシングルモルトウィスキーの瓶に「ISLAY」と書いてあるのはアイラと読んで、モルトウィスキーの聖地であるアイラ島の産であることを表しているのか、ふむふむ。ボウモアはアイラ島の7つの蒸留所の中では癖が強すぎず弱すぎずバランスのいいヤツのようである。

今度はボウモアの四合瓶を買うことにしよう。食事には合わないので、夜中にチビチビ飲む用だ。