福田首相退陣2008年09月03日

福田首相は公明党にいじめられたので辞めるらしい。いじめられるというか、公明党の言うとおりにしなくてはならなくなったわけである。では公明党の発言力が強くなったのはなぜかというと、この前の国会で「テロ特法」の再議決をしたからだろう。

自民党が衆参とも過半数を持っていた時代の公明党は、「選挙の時に協力する代わりに大臣ポストを一個もらう」という立場だった。自民党だけでも法案を通せるのだから、選挙が済んでしまえばあまり影響力を持てなかった。しかし与党が参議院の過半数を失って話が変わる。衆議院の三分の二の議席による再議決をするには公明党の議席数も必要になる。つまり自民党と公明党の取引のバランスが変わったのだ。

「テロ特法」成立をあきらめて再議決をしなければ、公明党の発言力はそんなに変わらなかったかもしれない。でも再議決という手を使ってしまったから、公明党は大臣ポスト以外の見返りをいろいろ要求できるようになった。福田首相は自分が行き詰ったのを前任者や民主党や公明党のせいにしているが、要するに自業自得である。全然自分を客観的に見ていない。

光って見える2008年09月08日

北京オリンピックのソフトボールで活躍した上野由岐子投手が、打者を打ち取れる球筋が光って見えたと言っていた。昔の阪神のエース江夏豊投手が外角低めの球筋が光って見えると言っていたのと全く同じである。そういえばスピードスケートの清水広保選手も最高の状態ではコーナリングのラインが光って見えると言ったし、若乃花(お兄ちゃん)も相手のまわしの一部が光って見えてそこを掴んで投げれば勝てたという。

当然のことながら、上野投手の見た球筋は他の人には見えない。相手打者にも見えたら打たれてしまう。その光は外から眼に入ってくるのではなく、自分の中で生まれた情報が仮想的視覚のスクリーンに送られて光って見えるのだと考えられる。

スポーツ選手はイメージトレーニングということをする。イメージトレーニングというのは、世界と自分の動きを頭の中で仮想的に映像化してシミュレートすることである。そのシミュレーションを正しく行うことができれば良い結果を生み出す方法を見つけることもできる。実際の競技中にリアルタイムでイメージトレーニングと同じことができれば、そのシミュレーション結果が光って見えるのではないだろうか。

イメージトレーニングには小脳が関わっている。しだがって光る情報を生み出すのは小脳だと思われる。では小脳論的にはそこから何を得ることができるのか。最適な選択肢が光って見えたりするのは、超一流アスリートが最も集中した状態という特殊な状況だけに起きることのようだ。しかし我々の日常にも通じる部分はあるのではないか。

本やCDや服なんかを買いに行くと、棚に並んだ商品の中から1つだけが「呼んでいる」と感じることがたまにある。光って見えるというほどではないが、何となくクッキリと見えてなぜか惹きつけられる。それを選んで失敗だったことはない。超一流運動選手の話とはレベルがだいぶ違うが、根本的には同じ現象ではないかと思う。ものごとを良く見れば、自分の無意識が何かを教えてくれているのに気付くときがあるのだ。

イタリアンカツレツ2008年09月09日

「チューボーですよ」でやっていたイタリアンカツレツというのが美味しそうだったので作ってみた。チーズ味のビフカツだったらミラノ風カツレツというんじゃないのと思ったが、生のトマトを刻んでソースにしてかけるのをイタリアンと称しているのだろう。

仔牛のロースなんていうものはスーパーで売ってない。ステーキ用ロースはあったが高いので焼肉用モモ肉を買ってきた。衣を付けるときに卵に粉チーズを入れるというレシピをよく読まずにパン粉に混ぜて付けた。フライにせずにフライパンで焼くのは油の処理が簡単で良い。後になってバターを使うのを忘れたことに気付いた。

花壇に植えてあるバジルの葉っぱを摘みに行ったら、虫に喰われて枯れかけていて使えなかった。冷蔵庫にいつ買ったか分からない古いポッカレモンがあり、一滴舐めてみるとレモンの味がしたので使ったのだが、翌朝の新聞にポッカレモンに防カビ剤混入という記事が出た。まあ実害は無いだろうけど回収するというので返品しようかと思ったが、調べてみると対象の商品ではなかった。

出来はどうかというと、家族には好評だったが、チーズ味の衣が付いた焼肉。オリーブオイルであえた生のトマトをかけるのは良いアイデア。魚のソテーでもいけそうだ。

「Sweet Nest」 コトリンゴ2008年09月12日

偶然見たテレビの音楽番組で、ピアノを弾きながら歌うところが数十秒だけ紹介されたのを聞いて、すぐに気に入った。iTunes Storeで試聴してみたらすごく良さそうなので、新しいアルバムが出るのを待ってCDを買った。

子どもみたいな声で静かに歌っているが、とても上手くて安心して聴ける。ピアノで作りました系のポップな曲が僕のツボにはまる。編曲も自分でやっているようだが、バンドサウンドもエレクトロも良い。オリジナリティがありながらポップで分かりやすい。

まだデビューして2年だというのにかなりアイデアとテクニックとバランス感覚がある。爆発的なパワーは無いけど、これからだんだん有名になって長く活躍するのは間違いないでしょう。☆☆☆☆☆!

デビューアルバム「songs in the birdcage」も買った。ピアノとちょっとしたリズムトラックだけという感じで、「Sweet Nest」ほどポップではなく通好みな雰囲気だが、これもなかなか良い。

 → コトリンゴに関する記事

おいしいお好み焼きの作り方2008年09月16日

我が家では月に一回くらいは夕食にお好み焼きを作る。過去にいろんなお好み焼き屋で自分で焼いたり店の人が焼いてくれたりしたのを思い出しながら作ってみるのだが、なかなか納得のいく結果が出せない。料理本やネットでも調べたが、みんな言ってることが違う。特に薄力粉とキャベツとダシと卵の割合にいろいろな説がある。

うちの奥さんに相談すると、「じゃりン子チエ」のどこかにお好み焼きの作り方が出てくるというので調べることにした。ググッてみると、コミックの9巻に載っているらしい。買おうと思ったらコミック本は既に絶版になっている。文庫で復刊されているようだが、文庫は1巻にコミック本よりたくさんの話が掲載されているので巻数が違う。出版社のサイトで調べると、文庫の7巻に第101話「おいしいお好み焼きの作り方」が入っていることが分かった。

とりあえず頭から読んでいく。やっぱり面白いなあ。ふと、この話を東京の下町に置き換えると「寅さん」になるんじゃないかと思ったりする。テツも寅さんも腹巻をした自由人である。バカボンのパパも腹巻の自由人だ。腹巻は昭和の自由人キャラクターの象徴なのか。そういえば植木等も加藤茶も腹巻姿でギャグをやった。腹巻は日本オリジナルだしなあ。腹巻って何? 非常に興味深い問題である。

それでお好み焼きの作り方ですが、僕の期待した数値的なレシピはほとんど出てこない。タネの「固さはこの感じ」などと絵で書いてある。チクワを入れるとか、スルメをカンナで削ったようなものとか、意外なものも入れる。長芋とチクワを買ってきて「堅気屋」のオッちゃんの言うとおりにやってみる。材料のバランスが難しいが、4枚焼いたら最後の1枚はなかなかうまくいった。今後も研鑽を積みたい。

追記:その後の研究によるレシピ(一人前) 2011.10.18更新

・5ミリ幅3センチ程度に切ったキャベツ 3カップ
・薄力粉 1カップ
・ダシ 150cc
・おろした長芋 大さじ2
・卵1個

以上をボウルでよく混ぜる。
熱したフライパンに油を引いてタネを薄く広げる。
中火で焼きながら、表面に豚バラ薄切りを広げる。
お好み焼きがフライパンの上で滑るようになったら裏返す。
肉がカリッと焼けたら出来上がり。
強火にしないこと。中が焼ける前に焦げます。