おいしいウーロン茶の飲み方1998年05月15日

1996年に仕事で台湾の台中市に行った時、地元の人が茶藝(チャーイー)というものに連れて行ってくれた。茶藝館という喫茶店のようなところでお茶を楽しむのである。台湾でお茶といえば「凍頂(トンチン)烏龍茶」。メニューには凍頂烏龍茶の銘柄が色々並んでいて、値段は50gで500円から3000円まであった。我々は1500円くらいのを選んだ。

茶筒が運ばれてくる。中の袋を開けて凍頂烏龍茶なるものを見てみると、濃い緑色の葉っぱは刻まれておらず、5ミリ位に丸められている。スノコを敷いたお盆に茶器が揃っている。小さな素焼きの急須に3分の1ほど葉っぱを入れ、沸騰しているお湯を注ぐ。そのために各テーブルの横に七輪が置かれていて、やかんのお湯が常に沸騰している。急須に蓋をして、その上からもお湯を注ぐ。お茶の葉が刻まれていないので、お湯を注いでからお茶が出るまで時間がかかる。急須が乾くまで待つのが目安だそうだ。

味は日本の緑茶に近い感じもあるが、独特の深みのある甘い香りがする。日本の緑茶は旨みが重要だが、こちらは香り重視である。香りを聞くための細く小さな湯飲みがある。そして、出るのに時間がかかる代わりに、3~4煎は出る。お猪口のような小さな湯飲みで1人5~6杯づつ飲んだら、急須いっぱいに膨らんだ葉っぱを小さい竹のトングで取り出して、新しい葉っぱを入れる。美味しい点心を食べながら、これを延々と2時間ほど繰り返すと、4人で50gのお茶を使い切った。

記憶を辿ってこの店の場所をグーグルアースで見てみると、「無為草堂」という店であることが分かった。古風な木造建築も良いし、二胡の生演奏も良かった。

そういうわけで、おいしい烏龍茶を飲むには、まず、凍頂烏龍茶を手にいれなくてはならない。僕は神戸の南京町にある「天仁茗茶」で色々な値段のを買ってみたが、100g600円の葉で充分満足できる。手に入れた凍頂烏龍茶をマグカップに入れて、熱湯を注いで数分待つ。開いたお茶の葉が浮いているけど、大きいので歯で濾しながら飲むことができる。これが、カジュアルな飲み方。台湾の人はフタの付いた保温カップを持っていて、そこにお湯を足しながら一日中お茶を飲んでいた。