「ひとの目、驚異の進化」 マーク・チャンギージー ― 2013年01月08日
1、人間の色覚が発達しているのは、肌の色の微妙な変化を見分けるためである。肌の色は血中のヘモグロビン濃度と酸素飽和度の組み合わせによって様々な色合いに変化する。それらは、その人の体調や感情を示している。
2、人間の眼が頭部の前に二つ付いているのは、立体視のためというより、茂みの中で葉っぱの向こうを見通すためである。
3、人間の視覚が錯視図形で錯覚を起こすのは、現在の視覚情報から未来の状況を予測しようとする働きが自動的に作動するため。
4、人間の脳が文字をうまく扱えるのは、文字の形状が自然の中に現れやすい形状の組合せでできているから。
カジュアルな文体で内容もなかなか面白かったが、啓蒙書のわりに話が丁寧過ぎてややまわりくどい感じはする。もうちょっと簡潔にまとめた方が判りやすいと思うところもあった。
レンズ設計・製造展 ― 2010年04月23日
黄砂 ― 2010年03月22日
富士山 ― 2010年02月06日
アバター ― 2010年02月05日
「マグネシウム文明論」 矢部孝/山路達也 (PHP新書) ― 2010年01月11日
レンズ工場 ― 2009年07月23日
伝手があって、レンズ工場を見学させてもらった。住宅地の中にある町工場である。工場の2階に上がって小さい会議室で社長と話していたら共通の知り合いの名前がたくさん出てきた。光学業界は狭い。このご時勢でやはり業績はかなり悪いらしい。今年はどこでもそんな話ばかりだ。
技術課長さんが現場を案内してくれる。機械部品やプラスチックレンズの工場はいろいろ見たことがあるが、ガラスレンズの加工を見るのは初めてだ。研磨機がたくさん並んでいて、丸いお皿に貼り付けたレンズに研磨材の入った泥水みたいなのをかけながら磨いている。何十年も変わらないやり方だそうだが、精度はミクロンレベルである。その後もいろいろな工程を説明してもらって面白かった。知識としては知っていても現場を見ると勉強になる。
この会社は有名な大企業の仕事が多いのだが、コストや品質で厳しいことばかり言われているという。下請法はちゃんと守られているのだろうか。大企業はエラそうにしているが、こういう町工場がどんどん潰れていったら困ったことになるはずだ。日本の製造業はこういうところが支えているのだ。
横浜 ― 2009年05月01日
先週、レンズ設計・製造展出展の手伝いでパシフィコ横浜に行った。我が社に仕事の話をしに来た人は去年より少ない。関西系大手メーカーの出張者がほとんどいない。外国からの出展も減ったし、外国人の来場者も少ないようだ。唯一、去年も来た台湾人の3人組がやってきて、元気な通訳の女性を中心ににぎやかに話をする。
研究機関からの相談も減った。着慣れないスーツを着た若者が熱心に質問をするので、大学の方ですかと訊くと「去年まで大学院生だったんですけど、今は家庭教師をしてるんです。御社は採用はされていませんか?」と逆に尋ねられた。ウチの社長が「特に募集はしていません。採用するとしたら設計のできる方ですね。」と答えると、若者は「やっぱりエンジニアリングができないとダメなんですねー。」と言って立ち去った。
夜は去年行った中華街の店にまた行くことにする。「菜香市場通り店」という飲茶の店だが、行ってみると無い。仕方がないので「青海星」という店に入る。小さな庶民的な雰囲気の食堂。ピータンをサービスしてくれた。チンタオビールを飲む。メニューには「アオシマ」と書いてある。安かったし味もまあ悪くないが、去年の「菜香」には及ばない。後で調べたら、「菜香市場通り店」は閉店していて「菜香新館」というのができているのだった。次の機会には行ってみたい。
会社で取ってくれたインターコンチネンタルに泊まる。海側の広くて快適なツインルームだけど退屈。テレビのニュースを見て、阪神が勝ったことを知る。文庫本を読んで寝る。
翌日は仕事の売り込みが何社か来たが、来客は少なかった。5時前から店じまいを始める。荷物を宅配便で会社に送って撤収完了。新横浜でサンドイッチを買って新幹線に乗り、車内販売のコーヒーを飲みながら食べる。10時頃家に帰り着いて、軽く晩御飯を食べ直した。
横浜 ― 2008年04月26日
僕が仕事をしている会社がレンズ設計製造展に出展したので手伝いに行った。会場はパシフィコ横浜。最寄駅はJR桜木町かみなとみらい線みなとみらい駅とある。でも桜木町からは遠い。手帳の「横浜地下鉄路線図」を見るとみなとみらい線というのは横浜から出ているようだ。
新横浜で新幹線を降りて在来線で横浜まで行き、乗り換えようと地下鉄の駅まで歩いたらみなとみらい線が無いではないか。みなとみらい線→の表示を頼りになんか元来た方向に戻ってたどり着いてみれば、東横線の横浜駅。みなとみらい線って地下鉄かと思ったら、東横線の延長じゃん! 菊名で乗り換えれば良かったのか。予定より10分遅れでパシフィコ横浜に着いた。
お客さんが来なくてショボンとしてないかと心配していたら、予想外に名刺がいっぱい溜まっていた。僕が着いてからもわりとコンスタントに人が来る。光学業界は狭いので、僕が会社員時代に知っていた人物が歩いているのを何人か見かけた。あまり話したくも無い相手が我々のブースの前を通ったときは下を向いてやり過ごした。
夜は「横浜だからシュウマイを食べよう」ということになり中華街に行く。そうくると思って点心の店を4軒調べてあった。横浜の中華街って神戸の南京町より何倍も広いけど人が少ないなあと言いつつ、うろうろしているうちにそのうちの1軒を見付けたのでそこに入る。菜香市場通り店という香港式の飲茶の店。僕はフカフレより北京ダックより香港飲茶が好きなのだ。豆鼓排骨はやっぱり旨かった。
降り出した雨の中、桜木町駅前のホテルまで歩いたら結構遠かった。ホテルのテレビを付けてどうせ阪神戦は見られないだろうなと思いながらチャンネルを変えていたらBS1でやっていた。中日と延長12回までやって引き分け。おかげで退屈せずに済んだ。
翌日も盛況。会社員時代に親しかった同僚が僕を見付けて声を掛けてきた。僕と同じときに会社を辞めたのだが、中国の会社に入って一人で広州に住んでいると言っていた。名刺には技術顧問と書いてあった。
5時に展示会は終了。隣りのブースの人が帰りの新幹線は大丈夫かと声を掛けてくれる。金曜日だから単身赴任の人で満席ですよ。しまった! 桜木町の駅まで急いで行く。エスカレーターの右側が空いているので関東に来た感じがする。ハアハア言いながらみどりの窓口で指定席を探してもらうが全くダメ。グリーン車はと訊いたが、回数券では差額を払ってグリーン車に乗ることはできません。
仕方無く新横浜まで行き、立ったままでも食べられるようにサンドイッチを買ってのぞみに乗る。何人か立っている人がいて、みんな文庫本を読んでいる。僕も洗面所の前に立って文庫本を読もうとするが、疲れていて読む気がしない。iPodで音楽を聴いてぼおっとする。時々時計を見るが驚くほど時間の進みが遅い。サンドイッチを食べる気もしない。家族に窮状を訴えるメールを送って気を紛らわせる。長い長い1時間半が過ぎたところで名古屋に着き、席が空いたので座ってサンドイッチを食べた。名古屋から新大阪までの1時間はあっと言う間だった。
メガネ ― 2007年03月14日
壊れたメガネのヒンジのところにテープを巻いて掛けてみたが、グラグラして具合が悪い。古いメガネをいろいろ探し出したが、どれもデザインが古臭い。大きなレンズの黒ブチとか丸っこいボストン型とか。メガネのデザインの変遷は結構激しい。そもそも度数が変わっていてダメである。度数が緩いだけなら良いのだが、左右の視力のバランスが変化しているので右眼と左眼のピントが合わず、掛けるとクラクラする。更に探して、一つ前のメガネを見つけた。これはレンズも小さく度数も今と一緒だ。
問題はコーティングが剥げかけてボロボロになっていることである。なんでそうなったかというと、スキーをしている時にメガネについた水滴をグローブの指先で拭ったからだ。極端に言うと曇りガラスに近い。とりあえずこれで凌ぐしかないが、新しいメガネが必要だ。
メガネを買うと2、3万かかる。光学関係の仕事をしてきた人間から見ると、あれはボッタクリだと思う。専門分野だから高屈折率とか非球面とかの値打ちは判るのだが、そういうオプションをつけるたびに数千円ずつ値段が上がるのは高すぎである。
最近は数千円のメガネを売っている店もあると聞く。でも近所にそういうところがないので、十数年お世話になっているメガネ屋に行くことにした。今風のメガネを掛けた店員のお姉さんに壊れたメガネを見せて「これ直りますか?」と一応訊いてみると、メーカーに送って溶接すれば直るという。修理代は5千円くらい。細いところが千切れているので直せないだろうと思っていたのだが予想が外れた。
修理を頼んでから店内を見て回ると、安いメガネのコーナーがあって5千円のと8千円のカジュアルなフレームが並んでいた。予算が余ったので、1つ買おうと思ってしばらく物色したが、気に入ったのがなかった。でも新しいメガネも欲しくなったので、修理したメガネを取りに来た時にもう一度検討しよう。
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