「Wind / Pinball」 村上春樹 ― 2016年07月18日
「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」の英訳を1冊にまとめた本。
この2冊の英訳は昔、日本人向けに講談社英語文庫で出たが、すぐに絶版になり、海外向けの英訳が無かったのでレア本になっていた。僕は両方持っていたが、アマゾンでそれぞれ4千円くらいで売れた。新版が出たので、今は2千円代に相場が下がっているようだ。
翻訳は、英語文庫のアルフレッド・バーンバウムと違って、テッド・グーセンという人の新訳。本の最初に村上春樹によるイントロダクションが付いている。ジャズ喫茶をやっていた頃に、神宮球場の外野席で突然小説を書こうと思って、深夜のキッチンテーブルで執筆したという例の有名な話など。
日本語版「風の歌を聴け」の最後に付いている「あとがき」がカットされている。あれは主人公と作者を一体化して虚実の境を曖昧にする面白い仕掛けなのにと思ったが、よく考えると、「風の歌」と「ピンボール」の間にあれが挟まるのはよろしくないね。
久しぶりに読むせいか、英語で読むからか、細部のイメージが記憶と違って新鮮だった。
この2冊の英訳は昔、日本人向けに講談社英語文庫で出たが、すぐに絶版になり、海外向けの英訳が無かったのでレア本になっていた。僕は両方持っていたが、アマゾンでそれぞれ4千円くらいで売れた。新版が出たので、今は2千円代に相場が下がっているようだ。
翻訳は、英語文庫のアルフレッド・バーンバウムと違って、テッド・グーセンという人の新訳。本の最初に村上春樹によるイントロダクションが付いている。ジャズ喫茶をやっていた頃に、神宮球場の外野席で突然小説を書こうと思って、深夜のキッチンテーブルで執筆したという例の有名な話など。
日本語版「風の歌を聴け」の最後に付いている「あとがき」がカットされている。あれは主人公と作者を一体化して虚実の境を曖昧にする面白い仕掛けなのにと思ったが、よく考えると、「風の歌」と「ピンボール」の間にあれが挟まるのはよろしくないね。
久しぶりに読むせいか、英語で読むからか、細部のイメージが記憶と違って新鮮だった。
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