「スティーリー・ダン Aja作曲術と作詞法」 ドン・ブライトハウプト ― 2015年11月02日
スティーリー・ダンのかなりマニアックなファン向けの本だと思う。僕は21世紀に入ったくらいからずーっとスティーリー・ダンを聴き続けていているので、まあまあ熱心なファンとして、何ヶ所か興味深い指摘や、なるほどそうだったのかと思うところもあった。まあ読んで良かったと思う。パソコンの前に座って、「この曲のこの音がどうだ」といった話が出てくるたびにその曲をiTunesで再生しながら読むのがよいようだ。
しかし、正直なところ読みにくい本だ。タイトルからするとAjaの内容にテクニカルに踏み込むのがテーマのように思えるが、和声の話と歌詞の分析と録音時のエピソードなどを思いつくままに語っているだけでなく、スティーリー・ダンの前後の作品との関連、同時代のポピュラー音楽の状況などについて、話があっちこっちに行ったり来たりして散漫極まりない。曲ごとに章を立てれば良かったんじゃないか。
元の文章が思い入れ過剰なくどい文章であるうえに、翻訳も直訳調でギクシャクしているのが残念。最後に冨田恵一の解説があるが、これは非常に読みやすく判りやすい文章で、本文と対照的だ。
しかし、正直なところ読みにくい本だ。タイトルからするとAjaの内容にテクニカルに踏み込むのがテーマのように思えるが、和声の話と歌詞の分析と録音時のエピソードなどを思いつくままに語っているだけでなく、スティーリー・ダンの前後の作品との関連、同時代のポピュラー音楽の状況などについて、話があっちこっちに行ったり来たりして散漫極まりない。曲ごとに章を立てれば良かったんじゃないか。
元の文章が思い入れ過剰なくどい文章であるうえに、翻訳も直訳調でギクシャクしているのが残念。最後に冨田恵一の解説があるが、これは非常に読みやすく判りやすい文章で、本文と対照的だ。
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