「猫と庄造と二人のおんな」 谷崎潤一郎 (新潮文庫) ― 2015年11月01日
前に読んだ「細雪」が面白いうえに、僕が育った阪神間が舞台で親しみやすかったので、また谷崎潤一郎を読んでみた。
猫好きのダメ男と、元の妻と、新しく妻の座に収まろうとする女のごたごた話。そんな話が面白いのかというと、さすが文豪、テンポの良い文体につられて飽きずに読めた。心理描写が細かいので、それだけだと陰鬱になるところだが、ストーリーは喜劇なのでうまくバランスが取れている。
例によって芦屋や六甲あたりの話で、甲子園の野球という言葉も出てくるが、これは高校野球(当時は中等学校)のことらしい。この小説が発表された1936年にプロ野球が始まったのだ。
猫好きのダメ男と、元の妻と、新しく妻の座に収まろうとする女のごたごた話。そんな話が面白いのかというと、さすが文豪、テンポの良い文体につられて飽きずに読めた。心理描写が細かいので、それだけだと陰鬱になるところだが、ストーリーは喜劇なのでうまくバランスが取れている。
例によって芦屋や六甲あたりの話で、甲子園の野球という言葉も出てくるが、これは高校野球(当時は中等学校)のことらしい。この小説が発表された1936年にプロ野球が始まったのだ。
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