レンズ設計・製造展2010年04月23日

展示会出展のため横浜に出張。家から新大阪に向かう電車の中で、黒地に白の水玉のミニスカートにモスグリーンのジャンパーを着て金髪に染めた女の子が横書きの本を読んでいた。最近、モスグリーンのジャンパーを着た女性をよく見かける。駅に着いてパタンと閉じた本の表紙には「変容するベトナムの経済主体」と書いてあった。経済学部の学生なのかな。

新大阪で「浪速弁当」という箱寿司を買って新幹線で食べたら旨かった。iPodでずっとYUKIの曲を聴いていた。東横線で、ベージュのジップセーターにジーンズを履いて髪を明るい色に染めたアラフォーの女性が本を読んでいた。村上春樹の小説に出てきそうな感じの人だなと思ったのだが、降りる時に閉じた本の表紙を見ると1Q84book3だった。1Q84book3を出張に持って来ようと思っていたのだが、もう読んでしまったので持って来ていない。

パシフィコ横浜で2時から5時まで設営した後、同僚と中華を食べてランドマークタワーのホテルにチェックインする。ボーイが部屋まで案内してくれる高級ホテルだが、1万2千円で取れたそうだ。正規料金だと3万5千円もする。衛星放送で阪神広島戦を見る。金本の代わりにレフトを守る狩野がホームランを打って快勝。ホテルのそばの成城石井に朝食のパンとジュースを買いに行って、風呂に入って寝る。

翌朝、ふと腕時計の気圧計を見ると985ヘクトパスカル。低気圧が来てるのかと思ったが、よく考えるとここは61階で250メートルくらいの高さだから、地上より25hPaくらい低いことになる。↓右端の白い屋根がパシフィコ。

展示会初日は出足低調。不況だ。この業界は先行投資部門なので、昨今の経済縮小の影響は大きい。夕方、某有名カメラメーカーの若者が来て、レンズの試作の相談を受ける。その会社なら当然社内でできる内容なのだが、「社内で頼むとメチャクチャ高いんですよ」と嘆く。これは僕も会社員時代に経験がある。社内の他部署に仕事を頼むと高いので、仕事を外に出すことになるのだが、全社的にみると外部流出だからもったいない。おかしな話である。ともかく我々にお任せ頂ければお安いですよという話をする。

5時に終わって6時の新幹線で帰る。新横浜で買った「21世紀出陣弁当」を食べる。5年くらい前に食べて旨かった記憶があったのだが、そうでもない。往きの箱寿司の方が上。新大阪から家に帰る途中の電車で、前に立った青年が漱石の「彼岸過ぎまで」の文庫本を読んでいた。その本は僕も読みかけで、ずっと寝床の枕元に置いてある。

コメント

_ ドラマー ― 2010-04-30 01:56

小脳論ちょっと拝見させていただきました! 面白いです! 全部読みたいと思いました!

_ ぶんよう ― 2010-04-30 10:29

ドラマーさん、こんにちは。小脳論は20世紀の終わり頃の毎週末深夜に一項目ずつ、一年ほどかけて書きました。楽しんでいただければ幸いです。

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