レンズ工場2009年07月23日

伝手があって、レンズ工場を見学させてもらった。住宅地の中にある町工場である。工場の2階に上がって小さい会議室で社長と話していたら共通の知り合いの名前がたくさん出てきた。光学業界は狭い。このご時勢でやはり業績はかなり悪いらしい。今年はどこでもそんな話ばかりだ。

技術課長さんが現場を案内してくれる。機械部品やプラスチックレンズの工場はいろいろ見たことがあるが、ガラスレンズの加工を見るのは初めてだ。研磨機がたくさん並んでいて、丸いお皿に貼り付けたレンズに研磨材の入った泥水みたいなのをかけながら磨いている。何十年も変わらないやり方だそうだが、精度はミクロンレベルである。その後もいろいろな工程を説明してもらって面白かった。知識としては知っていても現場を見ると勉強になる。

この会社は有名な大企業の仕事が多いのだが、コストや品質で厳しいことばかり言われているという。下請法はちゃんと守られているのだろうか。大企業はエラそうにしているが、こういう町工場がどんどん潰れていったら困ったことになるはずだ。日本の製造業はこういうところが支えているのだ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://bun.asablo.jp/blog/2009/07/23/4450887/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。