お気楽論

雨。娘の誕生パーチーをすることになる。車で奥さんの実家へ行く途中、息子がなぜか「頭おかしなって、何も考えられへん」と言い出す。「何も考えんでええ」と答える。レストランでケーキを買っている間、息子は車の中で待っている。レストランの窓から、息子が車の中を動き回っているのが見える。

昼食の後、苺のショートケーキに赤と緑のロウソクを立てて、火をつけようとマッチを擦ると娘が火を吹き消してしまう。もう一度火をつけて、保育園のお誕生会でもらった冠をかぶった娘が火を吹き消すところをビデオに撮る。

僕と息子がテレビゲームをしていると、そばで一人で遊んでいた娘がコケて大きな音がする。泣いている娘を抱き上げてどこが痛いのか聞くとおでこを指す。小さな椅子の角にぶつけたのだ。大きなタンコブができている。額の半分くらいが腫れて膨らんでいる。脳味噌は無事であろうか。容貌は大丈夫か。

しばらくして、何か気に入らないことがあったらしい息子が「ちょっと家出する」と言って玄関から出ていく。こっそりついて行くと、裏の公園で傘を差して立っているのが見えた。家の中で待っているとすぐに戻ってくる。何事も無かったような顔をしている。

毎日新聞を読んでいると、誰かが「SIGHTという雑誌は面白い」と書いている。あの雑誌はほとんどの文章が対談かインタビューだから、つまり音声言語に基づいているのだという指摘。なるほど、確かにそうだ。

子供たちが昼寝をしている間に奥さんとダイエーに行く。駐車場への進入路に入ったがめちゃめちゃ混んでいるので、奥さんが車をバックさせて引き返す。雨の日曜の夕方だから混んでいるのだろうか。少し離れたライフに行くとこちらはいつものように空いている。ライフには本もＣＤもお酒も売られていないので楽しみが少ない。

家に帰って夕食の後、何かのことで息子を叱るとキックとパンチで攻撃してくるので、スパーリングの相手をする。キックはつま先じゃなくて足の甲で蹴るように指導する。パンチはミッキー・ロークみたいな猫パンチなので、もっと腕を引くように言うが聞く耳を持たない。ウルトラマンナイスのように連続パンチがしたいようである。息子は何か発散できたようで、またやろうと言う。

寝る前に布団の中で息子が「サルの話」をしろと言うので、アドリブで物語る。なんとかオチを付けて終わらせたと思ったら、次はイルカの話をしろと言う。その次はサイ。イルカの話が一番上出来だったなと思いつつ、どれが面白かった？と尋ねると「イルカ」と答えた。娘がやってきて「サルのオハナシ」と言う。話の中に娘を登場させるとすごく喜んだ。