紅茶の淹れ方2003年02月15日

毎朝コーヒーを飲みたいのだが、胃の調子がイマイチな時は紅茶を飲む。前はフォートナム&メイスンのイングリッシュ・ブレックファスト250g缶の安売りを見付けたら買っていたが、あまり見掛けなくなった。手に入りやすいトワイニングを検討したところ、オレンジペコはちょっと薄く、イングリッシュ・ブレックファストはちょっと苦い。半々にブレンドするとちょうど良い。その後、ブローディーズというメーカーのロイヤル・スコティッシュという銘柄を見付けて気に入っている。

コーヒーに比べると紅茶を淹れるのは難しい。茶葉が多すぎると苦くなるし、薄ければ薄いで不味い。茶葉の量がポイントである。紅茶の量はスプーンで「人数分+1杯」ということになっていて、フォートナムの缶にも「one teaspoonful for each person and "one for the pot"」と書いてあった。でもブローディーズの缶には「a teaspoonful per person」と書いてある。そもそも「ティースプーン1杯」というのはコーヒー用の計量スプーンと違って曖昧だ。ティースプーンは色々な大きさのがあるし、スリキリと山盛りでは量が倍ほど違う。

やっぱり試行錯誤するしかない。同じ紅茶で同じスプーンを使って同じポットで、日によって茶葉の量を変えてみる。2人分でスプーン3杯だと少し多すぎるようだ。お湯の量はコーヒーの場合より若干多め。我が家ではガラスのポットを使っている。ガラスだとお湯の量が判りやすくてよい。 温度も重要だ。ぬるい紅茶はおいしくない。沸たきてのお湯をポットに注ぎ、残りのお湯でカップを温めておく。3分経ったらカップのお湯を捨て、牛乳を10~20ccくらい入れる。この牛乳の量も、多すぎると紅茶が薄くぬるくなってしまうので注意を要する。そこに紅茶を注ぐ。濃いめに淹れた方が牛乳とのバランスがよくなる。カフェ・ラテと同じようなものである。

伊丹十三が「ヨーロッパ退屈日記」(文春文庫)に書いている「イングリッシュ・ティーの淹れ方」だと最後に砂糖を入れることになっているのだが、我が家では入れない。牛乳を先に入れるのは、伊丹十三に習った。久しぶりに読み返してみると「濃すぎる場合は熱湯で加減するわけだ」とあった。なるほど。