日記 ― 2003年05月10日
5時半起き。6時半に家族みんなで家を出て電車に乗る。難波で御堂筋線に乗り換え、7時半に新大阪に着く。JA主催の「ふれあい田んぼ教室」という田植え体験ツアーに参加するのである。観光バスの3台に分乗して出発。車内では「お米のできるまで」という子ども向けの冊子が配られ、お兄さんが稲の成長やなんかについて説明してくれる。このツアーは「小学生と保護者」を対象とした稲作と米食の啓蒙活動なのである。8月の稲刈り体験ツアーの料金も込みで大人6900円だから安い。
中国道を通り途中一回休憩をして、2時間もかからずに丹波篠山に到着。JAの大きな倉庫施設にバスが止まる。倉庫の前の広場に集まって「開校式」をやる。イベント会社から派遣されたと思しき元気そうなオネエサンが司会をする。揃いの黄緑のTシャツを着たスタッフ(というか農協の若いモン)が何十人もいる。サンテレビの取材カメラと、雑誌の記者もいる。かなりタイアップのかかったイベントのようである。目の前には田んぼが広がり、その奥に小山があって新緑がきれいだ。
まず、塩水撰という作業を体験する。巨大なバケツのような入れ物に水が張ってあり、子どもたちが塩を両手ですくってどんどん入れる。塩水の濃さを測るのに、生卵を浮かせてある。タマゴが横向けに浮かぶまで塩を入れるのである。できた塩水に種籾をパラパラと投入すると重い籾は沈み軽いのが浮く。沈んだ籾だけが「良い籾」なので、浮いた籾は穴あきのオタマですくい取って捨てる。そうやって選別した籾を乾かして使うのだ。
次は苗床作り。30cm×60cmくらいのプラスチックのケースをもらう。深さは5cmくらい。そこに土を入れてもらい、専用のヘラで平らにする。ヘラをケースのふちに沿って滑らせると、土がケースの深さの半分くらいにならされるようになっている。それができたら、ジョウロでたっぷりと水をかける。それから、紙コップ一杯分の種籾をもらい、籾が重ならないように丁寧に土の上に蒔く。ケースの縁の方から蒔くこと、という指導があった。土の表面全体に均一に籾を蒔いたらできあがり。
ここで昼食の時間になる。地元のお米で作ったお握り弁当と丹波名産黒豆で作った味噌のみそ汁が配られる。広場のアスファルトの上にシートを敷いて弁当を食べる。天気が良くてとても暑い。黒豆味噌はコクがあって旨い。弁当を食べているところに3人組の女性たちが何かチラシを持って回ってきた。ラジオ関西の子ども向け番組の宣伝だった。3人のうち1人だけカウボーイハットを被っているお姉さんがいて、この人の写真がチラシに載っている。
我々が座っている場所のすぐそばに軽トラックが止まっていて、荷台に昔懐かしいポン菓子の機械が積んである。係の人が「もうすぐ大きな音がしますよ」と知らせに来る。オジサンが木槌か何かでレバーを叩くとズバーンという音がしてカゴの中にポン菓子があふれた。オジサンがポン菓子を大きなバケツに移し、熱いドロドロの砂糖水?をかけてかき回した。
奥さんが売店で黒豆味噌と黒豆きな粉を買ってくる。娘が黒豆ソフトクリームを食べて走り回っていたが、突然「お腹痛い」と言い出してアスファルトの上に吐いてしまう。朝早く起きたので疲れてもう眠いのだろう。昼食タイムが終わり、みんな田植え用の身支度をして集合。短パンにハイソックスまたはタイツということになっているが、僕は裸足で行くことにする。苗の持ち方や植え方の説明を聞く。
苗を一握りもらって、田んぼまで歩いて行く。アゼを裸足で歩くと草の茎や小石が当たって痛い。80人くらいづつが田んぼの両側に並ぶ。目の前の泥の上にヒルがいたので草切れで拾ってアゼの水路に流す。田んぼに足を入れると、ずぶずぶずぶっと泥の中に沈んで底なしの気配。何とか両足を踏ん張って立ったらさっそく向う脛にヒルが食い付いているのを発見し、思わず「うおーっ」と叫んでしまう。近くにいたオジサンが手でひょいっと取ってくれた。
ピンと張られたロープを目印に苗を植えていく。ロープに沿って5、6本植えたらロープが一段前進して、みんなも一歩前進する。20センチ間隔くらいで植えた苗の間に足を踏み入れても苗が倒れないのが不思議だ。片手に持った苗の塊から3、4本づつちぎって植え、無くなったら畔から苗の塊を投げてもらう。途中、僕が首からぶら下げていた奥さんのケータイが鳴ったが、両手がドロドロだし田植えで忙しいので無視する。
意外にも腰は何ともないのだが、ぶにゃぶにゃした泥の中でずっと踏ん張っているので、脚が疲れてガクガクしてきた。田んぼの向かい側から植えてきた人たちとの距離が2mくらいまで近づいた頃、司会のオネエサンが「ハイ、この列を植えたら終わりで~す」とアナウンスした。「一時間ほどかかりましたね~」と言うので驚いた。20分くらいしか経っていないように思える。それにしても、僕は初めて田植えをしたはずなのだが、なぜか苗を植える感触に覚えがある。
田んぼから出ることになり一列になって歩くが、みんな泥に足をとられてコケそうになっている。泥の底には石ころがあって足の裏が結構痛い。畔に上がって、田植え機の実演を見る。160人で1時間かかった田植えが、機械なら1人で1時間あればできるそうである。田植えは楽しかったが、100倍の効率なら機械を使うのは当然だ。でも、田植え機なんて一年に何日使うのだろう? ものすごく稼働率の悪い機械でもあるな。
広場に戻って足を洗ってから、お米についての話を聞く。「ごはんぢゃワンくん」というキャラクターのぬいぐるみとオネエサンの掛け合いで(ごはんぢゃワンくんは喋らないが)進行していく。籾を蒔いてから苗が育つまで5週間もかかるそうである。2週間くらいかと思った。これから夏まで丹波篠山農協の皆さんが田んぼの草取りや水の調節をしてくれて、我々は8月下旬にまた来て稲刈りをするのである。
閉校式をやり、最後にオネエサンの指導で農協スタッフの皆さんに「ありがとうございました」とお礼を言う。荷物をまとめてバスに乗る。スタッフの方々が手を振ってお見送りしてくれる。帰りのバスでアンケートを書かされる。あなたの好きなご飯メニューは何ですか? 何も思い浮かばず、カレーと書いてしまう。名探偵コナンのビデオが上映される。ぼおっとしているうちに新大阪に着く。今日はなかなか面白かった。稲刈りも楽しみだ。
中国道を通り途中一回休憩をして、2時間もかからずに丹波篠山に到着。JAの大きな倉庫施設にバスが止まる。倉庫の前の広場に集まって「開校式」をやる。イベント会社から派遣されたと思しき元気そうなオネエサンが司会をする。揃いの黄緑のTシャツを着たスタッフ(というか農協の若いモン)が何十人もいる。サンテレビの取材カメラと、雑誌の記者もいる。かなりタイアップのかかったイベントのようである。目の前には田んぼが広がり、その奥に小山があって新緑がきれいだ。
まず、塩水撰という作業を体験する。巨大なバケツのような入れ物に水が張ってあり、子どもたちが塩を両手ですくってどんどん入れる。塩水の濃さを測るのに、生卵を浮かせてある。タマゴが横向けに浮かぶまで塩を入れるのである。できた塩水に種籾をパラパラと投入すると重い籾は沈み軽いのが浮く。沈んだ籾だけが「良い籾」なので、浮いた籾は穴あきのオタマですくい取って捨てる。そうやって選別した籾を乾かして使うのだ。
次は苗床作り。30cm×60cmくらいのプラスチックのケースをもらう。深さは5cmくらい。そこに土を入れてもらい、専用のヘラで平らにする。ヘラをケースのふちに沿って滑らせると、土がケースの深さの半分くらいにならされるようになっている。それができたら、ジョウロでたっぷりと水をかける。それから、紙コップ一杯分の種籾をもらい、籾が重ならないように丁寧に土の上に蒔く。ケースの縁の方から蒔くこと、という指導があった。土の表面全体に均一に籾を蒔いたらできあがり。
ここで昼食の時間になる。地元のお米で作ったお握り弁当と丹波名産黒豆で作った味噌のみそ汁が配られる。広場のアスファルトの上にシートを敷いて弁当を食べる。天気が良くてとても暑い。黒豆味噌はコクがあって旨い。弁当を食べているところに3人組の女性たちが何かチラシを持って回ってきた。ラジオ関西の子ども向け番組の宣伝だった。3人のうち1人だけカウボーイハットを被っているお姉さんがいて、この人の写真がチラシに載っている。
我々が座っている場所のすぐそばに軽トラックが止まっていて、荷台に昔懐かしいポン菓子の機械が積んである。係の人が「もうすぐ大きな音がしますよ」と知らせに来る。オジサンが木槌か何かでレバーを叩くとズバーンという音がしてカゴの中にポン菓子があふれた。オジサンがポン菓子を大きなバケツに移し、熱いドロドロの砂糖水?をかけてかき回した。
奥さんが売店で黒豆味噌と黒豆きな粉を買ってくる。娘が黒豆ソフトクリームを食べて走り回っていたが、突然「お腹痛い」と言い出してアスファルトの上に吐いてしまう。朝早く起きたので疲れてもう眠いのだろう。昼食タイムが終わり、みんな田植え用の身支度をして集合。短パンにハイソックスまたはタイツということになっているが、僕は裸足で行くことにする。苗の持ち方や植え方の説明を聞く。
苗を一握りもらって、田んぼまで歩いて行く。アゼを裸足で歩くと草の茎や小石が当たって痛い。80人くらいづつが田んぼの両側に並ぶ。目の前の泥の上にヒルがいたので草切れで拾ってアゼの水路に流す。田んぼに足を入れると、ずぶずぶずぶっと泥の中に沈んで底なしの気配。何とか両足を踏ん張って立ったらさっそく向う脛にヒルが食い付いているのを発見し、思わず「うおーっ」と叫んでしまう。近くにいたオジサンが手でひょいっと取ってくれた。
ピンと張られたロープを目印に苗を植えていく。ロープに沿って5、6本植えたらロープが一段前進して、みんなも一歩前進する。20センチ間隔くらいで植えた苗の間に足を踏み入れても苗が倒れないのが不思議だ。片手に持った苗の塊から3、4本づつちぎって植え、無くなったら畔から苗の塊を投げてもらう。途中、僕が首からぶら下げていた奥さんのケータイが鳴ったが、両手がドロドロだし田植えで忙しいので無視する。
意外にも腰は何ともないのだが、ぶにゃぶにゃした泥の中でずっと踏ん張っているので、脚が疲れてガクガクしてきた。田んぼの向かい側から植えてきた人たちとの距離が2mくらいまで近づいた頃、司会のオネエサンが「ハイ、この列を植えたら終わりで~す」とアナウンスした。「一時間ほどかかりましたね~」と言うので驚いた。20分くらいしか経っていないように思える。それにしても、僕は初めて田植えをしたはずなのだが、なぜか苗を植える感触に覚えがある。
田んぼから出ることになり一列になって歩くが、みんな泥に足をとられてコケそうになっている。泥の底には石ころがあって足の裏が結構痛い。畔に上がって、田植え機の実演を見る。160人で1時間かかった田植えが、機械なら1人で1時間あればできるそうである。田植えは楽しかったが、100倍の効率なら機械を使うのは当然だ。でも、田植え機なんて一年に何日使うのだろう? ものすごく稼働率の悪い機械でもあるな。
広場に戻って足を洗ってから、お米についての話を聞く。「ごはんぢゃワンくん」というキャラクターのぬいぐるみとオネエサンの掛け合いで(ごはんぢゃワンくんは喋らないが)進行していく。籾を蒔いてから苗が育つまで5週間もかかるそうである。2週間くらいかと思った。これから夏まで丹波篠山農協の皆さんが田んぼの草取りや水の調節をしてくれて、我々は8月下旬にまた来て稲刈りをするのである。
閉校式をやり、最後にオネエサンの指導で農協スタッフの皆さんに「ありがとうございました」とお礼を言う。荷物をまとめてバスに乗る。スタッフの方々が手を振ってお見送りしてくれる。帰りのバスでアンケートを書かされる。あなたの好きなご飯メニューは何ですか? 何も思い浮かばず、カレーと書いてしまう。名探偵コナンのビデオが上映される。ぼおっとしているうちに新大阪に着く。今日はなかなか面白かった。稲刈りも楽しみだ。
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