粗大ゴミ2008年08月12日

盆休みで家にいるうちの奥さんが、平日を利用して粗大ゴミを処分しようと言う。粗大ゴミの収集を頼むと1回に何個までという制限があるし、1個何百円かの高い料金もかかるが、クリーンセンターに持ち込むと10キロ150円しかかからない。クリーンセンターに持ち込めるのは平日だけなのだ。

何年も前から懸案になっているモノを家中から集める。家中といっても、ほとんどは物置と僕の部屋にあったモノである。僕の部屋も物置みたいなものなのだ。ソファーベッド。僕と奥さんのスキー板とブーツ。電子ドラム一式。VHSと8ミリのビデオテープ。ローラースケート。ビニールプール。その他いろいろ。

それぞれ感傷はあるが、だいたい15年から20年くらい前のモノでくたびれているし、もう使わないし引き取り手もなさそうなものばかりである。車の後部座席を倒して荷室にして詰め込んだら一杯になった。この分だけ我が家の居住スペースが広くなるわけだ。

まず市役所に寄って環境課でクリーンセンター搬入許可証をもらう。クリーンセンターに行くと、ゲートのところで車の重量を計るようになっている。搬入路の坂を登ると大きな倉庫のような建物があって、中に入ると正面と左右に車4台分づつの投入口がある。なんかSF映画に出てきそうな異空間だ。少し生ゴミの臭いがする。

係員に指示された番号の投入口にバックで車を着けて、捨てるモノを見てもらう。金属が含まれているものを投入口に放り込む。投入口の中を覗き込むと、急斜面の3、4メートル下にゴミが溜まっていて、巨大なカニの鋏みたいな機械がゴミを掴んで蠢いている。ますますSFらしくなってきた。

別の投入口に行くように指示されて、残りを投入する。これ全部捨てるんですか? 要るものはどけておいて下さいよと念を押され、全部ですと答える。もう迷いはありません。

わりとあっけなく投入は終了した。車で建物を出たらユニバーサル・スタジオ・ジャパンのSF映画のアトラクションから出てきたような気分になった。元来た坂を下りるとき、女性が運転する車とすれ違う。車内にサーフボードを積んでいた。ゲートに戻ってもう一度車の重量を計る。入ったときより90キロ減っているので、粗大ゴミ処分料金150円×9=1350円を払う。

「偽善エコロジー」 武田邦彦 (幻冬舎新書)2008年08月18日

資源ゴミをリサイクルすることは本当にエコなのか。武田先生によれば、リサイクルに適しているのはアルミ缶くらいで、プラスチックや紙やガラスや金属、食物などは、リサイクルすると新品を作るよりエネルギーを消費したり、不純物や毒物が混入して危険であったりするそうである。ペットボトルやトレイは、ゴミ焼却炉で生ゴミを燃やすための燃料として一緒に燃やしてしまうのが一番良いらしい。

武田先生が調べたところでは、自治体が回収したペットボトルのうち、実際にリサイクルされているのは5%くらいで、あとは闇に消えている。問題なのは、そういう意味のないことに自治体が税金を投入して環境利権が発生していることである。

僕は昔からマジメにゴミを分別して自治体の回収に出していたが、どうやらそれは最善の行動ではないようなので、最近はスーパーに持って行くようにしている。その方が無駄な税金が使われないからだ。資源ゴミ回収の民営化である。

武田先生は日本人がいくらCO2削減努力をしても温暖化は止められないという。だから温暖化に対応した生活スタイルに変えないとしょうがない。そのうちに石油や石炭が尽きたら温暖化も止まるだろうとのことである。でも最近は「CO2は温暖化の原因ではなく結果だ」という説もあるので、化石燃料が尽きても温暖化が止まるかどうかは分からない。どちらにせよ温暖化を防ごうとするより、対応することを考えた方がいいのかもしれない。

北京オリンピック2008年08月26日

先月クレジットカード会社のサイトで日本の金メダル個数を予想する懸賞があり、僕は「8個か9個」という選択肢にチェックを入れた。柔道とレスリングで5、北島康介と野口みずきで2、野球とソフトボールで1、と考えて合計8。もしかすると体操かセーリング女子470級で1。実際は柔道とレスリングで6、北島2、ソフト1で合計9だったから当りだ。野口みずきが走れていたらはずれたんじゃないかと思う。

別に金メダルだけに値打ちがあると思っているわけではなく、今回は以前より銀や銅のメダルを喜んでいる選手が多くて良かった。日本社会の風潮もついに金メダル偏重から脱したのではないか。メダルどころか入賞でもかなりエライのだ。

そもそもオリンピックに出ている時点ですごい。国内だったらチャンピオンである。うちの近所の駅に「祝 体操○○選手 北京オリンピック出場」と書いてあったのでテレビで応援しようと思ったが、既に予選落ちしていて見られなかった。残念。

それにしても日本の球技はなんでどれもこれも女子の方が世界レベルで強いのだろうか。たぶん男子はスポーツ人材が野球に偏り過ぎているのだと思う。じゃあ何でその野球が弱かったのかというと、短期決戦に慣れていないからだろう。特に星野監督は日本シリーズの勝率もすごく低いらしい。相当考え方を変えないとWBCも危ない。