日記1999年02月16日

息子が熱を出したので会社を休む。朝、息子は食欲がないのでインスタントのスープ、娘はおにぎり、奥さんは昨夜の残りのモダン焼き、僕はパンを食べ紅茶を飲む。奥さんと娘が出かけた後、息子を自転車の荷台の座席に乗せて医者に連れていく。待ち時間が40分くらいあるようなので近くのドーナツ屋へ行く。二人でドーナツを食べウーロン茶を飲む。医院へ戻り順番を待つ間に、持ってきた電子体温計で息子の熱を測ってみる。いつもなら体温計を息子の脇に挟みアラームが鳴るまで押さえてやるのだが、ふと思いついて体温計を渡して自分でやらせてみたらちゃんとできた。37度8分。身長計があったので測ると99センチだった。診察の結果は普通の風邪。水分を補給するように言われる。薬の処方のために体重を訊かれる。15キロ位だったと思う、と答える。

家に帰りコタツ周辺でごろごろして過ごす。昼は息子がラーメンを食べたいというので作る。僕は息子が昨日の夜残したヤキソバと娘が今朝残した小さいおにぎりを食べる。昼から息子の熱が高くなるが、ウルトラマン等のビデオを見ている。僕は「カラマーゾフの兄弟」を読む。途中でウトウトしてしまう。昨夜も子供達に何度か起こされたので眠い。コーヒーをいれて飲む。息子はヤクルトを飲む。橋本治の「僕らの未来計画」を読む。

息子が昼寝をしている間に、パソコンでウェブ関係の作業をする。2月14日更新の村上朝日堂によると、村上春樹さんは「カラマーゾフの兄弟」を読みやすくしたようなものが書きたいのだという。プロバイダへの接続を終了した途端、奥さんから電話がかかってくる。さっきから何度もかけていたのだと言う。保育園から連絡があり、娘も熱を出したようなので迎えに行ってくれ、とのこと。娘は寝たばかりなので、しばらくしてから行けばよいという。

30分ほどして息子が目を覚ましたので、妹を迎えに行くことを伝える。息子はまた眠ってしまう。自転車で保育園へ行き、部屋に入るなり娘を受け取ってしまう。下に降ろすと泣き叫ぶので片手に抱いたまま帰り支度をする。おむつの入った袋と着替えやエプロンの入った袋をカバンに入れ、娘に靴下をはかせコートを着せる。娘を自転車のハンドル側の座席に乗せて連れて帰る。歩道の段差を越える時に僕が「ダン、ダン」と言うと、真似をして何度も「ダン、ダン」と言い楽しそうにしている。

家に帰り、娘の布おむつを紙オムツに代える。父と子で「おかあさんといっしょ」を見る。「だんご3兄弟」がかかる。そういえば、カラマーゾフの兄弟も3兄弟だなあ。この曲はかなりブームになっているようなので、どこがいいのか考えながら真剣に聴く。曲が終わり、娘が笑う。娘はエンディングの「だんごさんきょうだい、ダンゴ!」というのを聴くと必ず笑うのだ。僕やママが歌ってやっても笑う。「だんご」という言葉の語感がかなり根源的に面白いのかもしれない。息子も以前、桃太郎の絵本を読んでやると「どんぶらこっこ、ドンブラコ」のところで笑っていた。ドンブラコとダンゴは似ている。その辺に何かありそうだ。

「おかあさんといっしょ」の次は「おじゃる丸」。石を拾うのが趣味のカズマ君が、おじゃる丸を守るために今日拾った石を捨てたせいで泣いていたが、石について語るうちに悲しかったのを忘れてしまう、という話。このアニメはいつ見ても面白い。ケッサク。「おじゃる丸」を見ていると奥さんが帰ってくる。

晩ご飯は焼き魚。娘も同じもの。息子はソーメン。大人は例によってベルギービールを飲む。「ウエストマール・トリプル」というトラピスト(修道院)ビール。おいしい。トラピストビールはご飯によく合うと思う。食後、コーヒーをいれてチョコを食べる。息子は牛乳を飲む。娘は焙じ茶。

夜、寝ていると息子が何度も目を覚まし、「またドコソコに行きたい」とか「保育園でナニナニした」とか唐突だが一応意味のわかることを言う。「お茶を飲みたい」と言うのでストロー付きの容器に入れてやると、時々目を覚まして飲んでいた。翌朝、僕は何となく「子供の成長」と関係のあるようなないようなわけのわからない夢を見て目が覚めた。

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