仮想現実 ― 2006年10月23日
月に1回くらい大阪市内の大きな本屋やレコード屋に行くのを楽しみにしていたのだが、今年の夏ぐらいからはすっかりアマゾンでクリック、クリックするだけになってしまった。電車賃もいらないし割引もあるから、出かけるより安くつく。品揃えも文句無い。
最初に一人で繁華街に出かけたのは中学生の時だ。梅田の旭屋書店と阪急グランドビルのレコード屋に行って以来30年続いた習慣も、IT革命により突然途絶えてしまいそうである。
そうやって宅配で手に入れたCDをせっせとiTunesに読み込んでいるわけだが、今のところ音楽をダウンロード販売で買うには至っていない。理由はいろいろあるけど、ジャケットに入ったCDを所有したいという感覚も大きいような気がする。
ところが、iTunesのVer.7になってジャケットの画像が表示できるようになった。これは面白いですね(奥さんのパソコンで「このコンピュータではアルバムのカバーを見ることができません」という表示になるのはグラフィックのパワーが足りないのだろうか)。iTunesのデータベースにない画像はアマゾンやアーティスト本人のサイトで探して集め、パラパラパラっとジャケット画像を眺めていると本物のCDラックを見ているような錯覚に陥る。歌詞や演奏者などの情報は紙で持っておきたいような気もするが、CDを買わなくなる日も近いかもしれない。
ところでバージョンアップといえばグーグルアースも3Dになって面白さが倍増した。宇宙空間に浮かぶ地球の映像から自分の家まで一気にズームしたり、飛行機に乗ったように視点を移動したりできる。面白いついでに、旅行や出張でいったことのある海外のホテルを全部探し出した。
かと思えば、この前新聞でセカンドライフというオンラインワールドが紹介されていて面白そうだったので、入ってみた。今は英語版しかないけど90日間タダ。クレジットカードを登録すれば、仮想世界で使える小遣いが毎週もらえる(僕はカードの登録はしなかったので無一文)。中で服をデザインしたりゲームをプログラムしたりしてお金を稼ぐことができて、それを現実のドルに換金することもできるらしい。入ってみて、面白そうな世界であることはわかったけど、時間も喰うし疲れる。日本語だったらもう少しラクかもしれないので、日本語版が出たらもう一回入ってみようかとも思うけど、まあ若いクリエイター向けかな。
セカンドライフ内でスザンヌ・ベガがやったライブのYouTube映像を見た。キャラの手がパーのままなのでギター演奏はちょっとムリがある。U2のライブ映像もどこかにある。
世の中は急速に「マトリックス」の世界に近づきつつありますね。なんか、赤い薬を飲んで外に出たいような気もする。
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