「坊っちゃん」 夏目漱石 (新潮文庫)2009年03月26日

最近のマイブームは漱石。「坊っちゃん」を読むのは中学生の時以来だ。面白くて読み易いが、昔読んだイメージとは大分違う。何かノンビリした話だと思っていたが、かなり酷い人間関係である。坊っちゃんは教師だが生徒とのまともな交流も無い。そんな話やったっけ。

主人公は自分を正義のタフガイだと思っていて、トラブルに巻き込まれ、悪者の存在に気付き、最後はやっつける。読んでいるうちに、これはハードボイルド探偵小説だなと思うようになった。一つのクールな視点を想定して面白い小説を書こうとすると、必然的にハードボイルド・ミステリーになるのかも知れない。

コメント

_ junko ― 2009-03-28 14:15

漱石といえば、、
「行人」の、嵐の夜のシーンが鮮やかで、とても印象に残っています。
女性に対するスタンスも、ハードボイルドなのかなぁ、と思ったりしました。

あと、「坑夫」も面白かったです。
南京虫のせんべい布団が、、強烈でした。

_ ぶんよう ― 2009-03-28 22:10

「行人」って結構辛気臭そうな話ですね。でも読んでみようかな。「坑夫」は村上春樹さんが薦めていたので読みました。あれもある意味ハードボイルドでしたね。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://bun.asablo.jp/blog/2009/03/26/4205029/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。