麻生首相2009年06月22日

麻生太郎首相は支持率が低下して自民党内に麻生降ろしの動きも起こって苦しい立場に追い込まれている。そういう状況を生んだのはいうまでもなく麻生首相自身である。僕は麻生首相の就任当初から気になっていることがある。これはいかなるメディアにおいても指摘されていないようなので、僭越ながらここに発表するものである。

それは麻生氏が首相官邸だか国会だかで警備の人間を引き連れてテレビカメラの前を練り歩くときに見せる仕草のことだ。麻生首相は政治記者か衛視に向かって故林家三平師匠の「どうもスイマセン」をやるのである。じゃんけんでグーとパーのどちらを出したら良いか決めかねているかのように、軽く握った右手を右のコメカミのあたりにかざすのだ。僕が見た範囲では百パーセント毎回やる。

仮にも日本国首相ともあろうお方が毎日毎日テレビカメラの前を通るたびに「どうもスイマセン」をやるわけはないのであって、あれは敬礼であると推測するのが妥当である。敬礼だったら小泉純一郎氏のようにやればいいのではないかと思う。

あまり成果をあげていない麻生政権に比べ、小泉政権は亜熱帯性気候に属する夏季の日本列島から上着にネクタイという不条理な因習を追放した。これは他に類を見ない有意義な改革である。それだけのことを成し遂げた小泉氏はさすがに敬礼もビシッと決まっていたものだ。「俺はグーでもチョキでもなくパーを出すんだ、反対するヤツは抵抗勢力だ!」と言わんばかりに指先まで伸びた手をかざし、視線はテレビカメラを意識しつつも記者を正面から真っ直ぐ見すえていた。

麻生氏の場合は軽く握った手で記者だか衛視だかテレビカメラだかの視線をさえぎり、尚且つ念入りにも俯いて絶対に目を合わせないようにしている。そんなことではクール・ビズに匹敵するような重要な政策は実行できないだろう。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://bun.asablo.jp/blog/2009/06/22/4384200/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。