「瀕死の双六問屋」 忌野清志郎 (小学館文庫)2009年09月25日

短い文章とレコード評をセットにした雑誌連載をまとめたもの。口述等でなく唯一まじめに自分で書いた本というだけあって、文章が内容形式ともにすごく面白い。ちょっとシュールな超短編小説の回もあれば、わりとストレートな文章の回もあって、虚実のブレンド具合がうまい。自由自在に書いている。やっぱり言葉の使い手である。

あとがきによると、キヨシローは2006年に喉頭ガンと診断されたとき、声を失いたくないので手術をしなかった。手術を避けて放射線治療をしても唾液線を失うので1、2曲しか歌えなくなる。それで、治療しなければ余命半年と宣告された現代医学から逃げ出して、代替医療に切り替えたとのこと。この話は本文でキヨシローが書いていることと言行一致している。

 → 「ロックで独立する方法」 忌野清志郎

 → 他の音楽本の記事

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://bun.asablo.jp/blog/2009/09/25/4597521/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。