「うみべのまち」 佐々木マキ2011年09月28日

村上春樹の初期の作品のカバー絵を描いている佐々木マキのマンガ集。帯に村上春樹の推薦文みたいなものが書いてある。春樹作品同様、無国籍な感じの絵の雰囲気が面白い。ひとコマひとコマが、伸ばしたらポスターにできそうなくらいデザインされている。でもコマとコマの間の関連がよくわからない。ストーリーがほとんど無さそうで、めちゃくちゃシュールである。

僕は「ちょっとシュールなくらいがお気楽なのである」と考えているので、シュールな表現に対してはわりと好意的なつもりなのだが、この分厚いマンガ集を読んでいくうちにだんだん困った気持ちになってきた。シュール過ぎて、何が言いたいのかが10パーセントくらいしか分からない。手塚治虫は「作者は狂人だ、連載を止めよ」と言ったらしい。それは非寛容過ぎるが、もうちょっとヒントが欲しいところだ。

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