「Very Best of Charlie Parker」 チャーリー・パーカー2012年05月06日

最近、個人的にジャズブーム継続中なので、モダンジャズの開祖であるチャーリー・パーカーも聴いておこうと思ってベスト盤を探してみた。5枚組とか13枚組とかいろいろあるが、そんなにマニアックに聴きたいわけではない。

曲名を見て、菊地成孔がラジオのオープニングに使っている「Bluebird」、矢野沙織がコピーしていた「Donna Lee」、村上春樹の「ピンボール」に出てくる「Just Friends」と短編のタイトルに引いている「On A Slow Boat To China」、チャカ・カーンが歌っていた「A Night In Tunisia」、ビバップの代表的名曲と言われている「Comfirmation」も入っているこの2枚組を買った。開けて見ると、菊地成孔と矢野沙織がライナーノーツを書いていた。

'40年代の録音だから音質はローファイ、4ビートのリズムはシンプルで、1曲3分前後で終わる気軽さもあって、ぼおっと聴いているとほのぼのした感じだが、良く聴くと難しそうなフレーズを楽々と表情豊かに演奏していて凄い。これは末永く楽しめそうだ。

「GIRLS' GENERATION」 少女時代2012年05月11日

うちの奥さんと娘がYouTubeなんかで聴いていた韓流アイドルには無関心だったのだが、菊地成孔による少女時代の楽曲分析がとても面白かったので、自分でもCDを買って聴いてみた。これは良くできている、洋楽クオリティ。一聴してキャッチーで、よく聴くと捻りも効いている。

この人たちは結構歌がうまくて、リズム感も良い。バックの打込みは意外に音が少ないのだが、サウンドが薄っぺらく感じないのはコーラスで頑張っているからだ。コーラスがうまくいっているのは、ボーカルをクールにコントロールできる証拠である。

歌手というのは大きく二通りに分かれる。歌とバックの演奏を一体で捉える人と、歌と伴奏を分けてしまう人である。少女時代は前者で、歌と打込み演奏が良くハモっている。歌を曲の一部としてバックの演奏と調和させるには、強いビブラートをかけたりコブシを回したり派手に強弱を付けたりせず、クールに歌うことが肝要だ。

一方、ボーカリストとしての自己主張が強い人は、そういうことをどんどんやって、伴奏から浮き上がろうとするわけである。歌が上手くないアイドルなんかの場合は、ヘタなせいで伴奏と調和せず、それでかえって個性が出たりする。少女時代の皆さんはそのどちらでもなく、ストイックに音楽性を追求する方向にプロデュースされているようだ。