PC復活の呪文をひとつ覚えた ― 2016年10月02日
仕事で一日中使っているパソコンがフリーズするようになった。電源ボタン長押しで強制シャットダウン→再起動を何度か繰り返す。
セーフモードで立ち上げたり、 システムを復元したり、BIOSセットアップでLoad Optimized Defaultsをやったり、システムディスクのプロパティからディスクのチェックと修復を予約して再起動したり、マザーボードのコイン電池を外して電圧を確認したりしたが、直らない。数分から数十分使っているとフリーズする。
マザーボードの型番を調べて検索してみると、英語だがマニュアルが見つかった。読んでみると、 BIOSセットアップのところでLoad Fail-Safe Defaultsという選択肢の説明があった。性能より安定度を優先した設定のようだ。
パソコンの電源を入れると、ちょうどBIOSセットアップをやれと表示されたので、Load Fail-Safe Defaultsを選択したところ、何とそれでPCが復活した。それ以降1週間、一度もフリーズしていない。
「The Epic」 カマシ・ワシントン ― 2016年09月20日
カマシ・ワシントン本人のテナーにトロンボーンとトランペットを加えた3管が中心のバンドだが、半分ほどの曲では、そこにストリングスや10人以上のコーラスが入って壮大なサウンドになる。
基本はファンクっぽいジャズで、16ビートのフュージョンみたいな曲もあれば、ソウルフルなボーカル曲も何曲かあるし、ドビュッシー「月の光」もやっていてバラエティもある。CD3枚組、17曲3時間弱という量と演奏の密度に圧倒されるが、小難しくて判りにくいような曲は無いので、楽しく聴ける。
基本はファンクっぽいジャズで、16ビートのフュージョンみたいな曲もあれば、ソウルフルなボーカル曲も何曲かあるし、ドビュッシー「月の光」もやっていてバラエティもある。CD3枚組、17曲3時間弱という量と演奏の密度に圧倒されるが、小難しくて判りにくいような曲は無いので、楽しく聴ける。
「Ruth」 ルス・コレヴァ ― 2016年09月10日
ルス・コレヴァはブルガリア出身のソウル歌手らしい。リチャード・スペイヴンというドラマーが気になったので買った。
サウンドは静かでオシャレな感じのポップ。キーボードのV. Helbersという人が書いている曲もなかなか良い。
リチャード・スペイヴンはバスドラムとスネアの音数が多くて、複雑なリズムパターンをリズムマシンのように叩いている。メロディーから外したリズムを叩いたりするうえに、ミキシングもドラムが一番前なのでややうるさいが、そこが面白い。
サウンドは静かでオシャレな感じのポップ。キーボードのV. Helbersという人が書いている曲もなかなか良い。
リチャード・スペイヴンはバスドラムとスネアの音数が多くて、複雑なリズムパターンをリズムマシンのように叩いている。メロディーから外したリズムを叩いたりするうえに、ミキシングもドラムが一番前なのでややうるさいが、そこが面白い。
「セトウツミ」 此元和津也 ― 2016年08月28日
娘が友人から借りてきたマンガ。めっちゃ面白いというので読んでみたら、たしかに面白い。何度も声を出して笑ってしまった。
瀬戸と内海という男子高校生ふたりの暇つぶしの会話がほとんどだが、それがよくできた漫才のように面白い。内容も軽い言葉遊びから人生哲学的な議論まで幅広くて、 「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」というウツミの内心の主張にも頷ける。
この漫画の舞台設定は明示されていないが、背景に描かれている景色は大阪府堺市に実在する。あの川辺は旧市街のザビエル公園の裏にあって、歩いて行ける距離には海(=瀬戸内海)がある。川といっても実は江戸時代以前に作られた環濠の名残りで、水の流れはほとんど感じられない。そのことはハッキリ描かれているわけではないが、瀬戸と内海にとっての停滞した時間感覚を暗示しているような気がする。
読んだ後で思い浮かんだのは、まずジャルジャルの漫才。それから村上春樹の「風の歌を聴け」。「風の歌を聴け」は大学生が暇つぶしの会話をする話で、瀬戸内海に近い川辺のバーが舞台だ。内海がときどき出してくる面白い比喩も村上春樹的だし。
瀬戸と内海という男子高校生ふたりの暇つぶしの会話がほとんどだが、それがよくできた漫才のように面白い。内容も軽い言葉遊びから人生哲学的な議論まで幅広くて、 「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」というウツミの内心の主張にも頷ける。
この漫画の舞台設定は明示されていないが、背景に描かれている景色は大阪府堺市に実在する。あの川辺は旧市街のザビエル公園の裏にあって、歩いて行ける距離には海(=瀬戸内海)がある。川といっても実は江戸時代以前に作られた環濠の名残りで、水の流れはほとんど感じられない。そのことはハッキリ描かれているわけではないが、瀬戸と内海にとっての停滞した時間感覚を暗示しているような気がする。
読んだ後で思い浮かんだのは、まずジャルジャルの漫才。それから村上春樹の「風の歌を聴け」。「風の歌を聴け」は大学生が暇つぶしの会話をする話で、瀬戸内海に近い川辺のバーが舞台だ。内海がときどき出してくる面白い比喩も村上春樹的だし。
「Wind / Pinball」 村上春樹 ― 2016年07月18日
「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」の英訳を1冊にまとめた本。
この2冊の英訳は昔、日本人向けに講談社英語文庫で出たが、すぐに絶版になり、海外向けの英訳が無かったのでレア本になっていた。僕は両方持っていたが、アマゾンでそれぞれ4千円くらいで売れた。新版が出たので、今は2千円代に相場が下がっているようだ。
翻訳は、英語文庫のアルフレッド・バーンバウムと違って、テッド・グーセンという人の新訳。本の最初に村上春樹によるイントロダクションが付いている。ジャズ喫茶をやっていた頃に、神宮球場の外野席で突然小説を書こうと思って、深夜のキッチンテーブルで執筆したという例の有名な話など。
日本語版「風の歌を聴け」の最後に付いている「あとがき」がカットされている。あれは主人公と作者を一体化して虚実の境を曖昧にする面白い仕掛けなのにと思ったが、よく考えると、「風の歌」と「ピンボール」の間にあれが挟まるのはよろしくないね。
久しぶりに読むせいか、英語で読むからか、細部のイメージが記憶と違って新鮮だった。
この2冊の英訳は昔、日本人向けに講談社英語文庫で出たが、すぐに絶版になり、海外向けの英訳が無かったのでレア本になっていた。僕は両方持っていたが、アマゾンでそれぞれ4千円くらいで売れた。新版が出たので、今は2千円代に相場が下がっているようだ。
翻訳は、英語文庫のアルフレッド・バーンバウムと違って、テッド・グーセンという人の新訳。本の最初に村上春樹によるイントロダクションが付いている。ジャズ喫茶をやっていた頃に、神宮球場の外野席で突然小説を書こうと思って、深夜のキッチンテーブルで執筆したという例の有名な話など。
日本語版「風の歌を聴け」の最後に付いている「あとがき」がカットされている。あれは主人公と作者を一体化して虚実の境を曖昧にする面白い仕掛けなのにと思ったが、よく考えると、「風の歌」と「ピンボール」の間にあれが挟まるのはよろしくないね。
久しぶりに読むせいか、英語で読むからか、細部のイメージが記憶と違って新鮮だった。
「Emily's D+Evolution」 エスペランサ ― 2016年03月14日
これは凄い、大傑作。ジャズ、ラテンポップ、ジャズとクラシックの融合、ソウルというスタイルの変遷を経て、今回はロックを取り入れた。ファンクやジャズの要素もあり、シュールなアレンジもありながら、全体としてはポップ。創造的で技術的にも難しいことをやっているのに判りやすく聴かせる、すごい才能だ。
ちなみに、Emilyはエスペランサのミドルネームで、夢に出てきたオルター・エゴ(もう一人の自分)だそうで、D+Evolutionはevolution(進化)とdevolution(退化)をくっつけたもの。
ちなみに、Emilyはエスペランサのミドルネームで、夢に出てきたオルター・エゴ(もう一人の自分)だそうで、D+Evolutionはevolution(進化)とdevolution(退化)をくっつけたもの。
頭痛解消法 (個人の感想です) ― 2015年12月31日
僕は高校生の頃から、頭痛持ちで、だいたい年に10回くらい頭が痛くなる。仕事だとか用事だとかは何とかこなせる程度とはいえ、頭が痛いととにかく何もかもイヤになるし、ややこしいことは考えられない、考えたくもない。
困ったことに、頭痛薬は効かない。常用した挙句に効かなくなったのではなく、20代の頃に初めてバファリンを飲んだときから全く効果がなかった。主成分がアスピリンとかイブプロフェンとかアセトアミノフェンとか違うのを試してみてもダメで、とりあえず夜まで我慢して早めに寝てしまうしかない。ただ、何日も続くことはなく、一晩眠れば治るというのが救いだ。
そういうわけで、40年近く頭痛に悩まされてきたのだけど、半年ほど前に「腕をこすれば頭痛が治る」ということを発見した。前腕部を反対の手で握ってこすると、なぜか頭痛が治ってしまう。夏だったのでむき出しの腕をこすったのだが、秋になって長袖を着た状態で服の上からこすってもOK.、というよりその方が効果が高いような気がする。布でこする方が摩擦が有って良いのかもしれない。つまり乾布摩擦が良いということなんだろうか。
最初は自分でも半信半疑だったが、その後、ちょっと頭が痛くなりかけたら前腕と上腕をゴシゴシとこするようになり、それでちゃんと治る。その結果、この半年で今までのような頭痛には一回もなっていない。
ところで、僕は酒が弱くてビール1缶が適量なのだけど、ビールを飲むとだいたい五分五分の確率で頭が痛くなっていた。それが、この「腕こすり」をやりだしてから、ビールを飲んでも頭が痛くならなくなったのだ。
この発見によって、僕のQOLは15%くらい向上しました。
困ったことに、頭痛薬は効かない。常用した挙句に効かなくなったのではなく、20代の頃に初めてバファリンを飲んだときから全く効果がなかった。主成分がアスピリンとかイブプロフェンとかアセトアミノフェンとか違うのを試してみてもダメで、とりあえず夜まで我慢して早めに寝てしまうしかない。ただ、何日も続くことはなく、一晩眠れば治るというのが救いだ。
そういうわけで、40年近く頭痛に悩まされてきたのだけど、半年ほど前に「腕をこすれば頭痛が治る」ということを発見した。前腕部を反対の手で握ってこすると、なぜか頭痛が治ってしまう。夏だったのでむき出しの腕をこすったのだが、秋になって長袖を着た状態で服の上からこすってもOK.、というよりその方が効果が高いような気がする。布でこする方が摩擦が有って良いのかもしれない。つまり乾布摩擦が良いということなんだろうか。
最初は自分でも半信半疑だったが、その後、ちょっと頭が痛くなりかけたら前腕と上腕をゴシゴシとこするようになり、それでちゃんと治る。その結果、この半年で今までのような頭痛には一回もなっていない。
ところで、僕は酒が弱くてビール1缶が適量なのだけど、ビールを飲むとだいたい五分五分の確率で頭が痛くなっていた。それが、この「腕こすり」をやりだしてから、ビールを飲んでも頭が痛くならなくなったのだ。
この発見によって、僕のQOLは15%くらい向上しました。
「村上春樹は、むずかしい」 加藤典洋 (岩波新書) ― 2015年12月28日
僕は村上春樹の長編を全部3回以上読んでいるが、どう受けとめたらいいのか判らないことも多い。それで村上作品に関する評論本もたくさん読んだのだけど、ちゃんと本質を捉えているなと思えて説得力があったのは、加藤典洋の「イエローページ・村上春樹」と「村上春樹の短編を英語で読む」だけだった。
この本は新書だから、「イエローページ」や「英語で読む」に比べると分量は少ないが、そうかナルホドと頷ける内容だった。
東アジアで村上春樹の人気が高いのは知っていたが、インテリは馬鹿にしているというのは知らなかった。しかし、日本でもちょっと前までそうだったわけで、著者はそういうインテリの評価を覆そうとしてきた。この本はそこに話を絞って、村上作品そのものの評論よりも、村上作品の文学的・社会的な意義についてハッキリさせようとしている。
僕は著者の話に納得したが、個人の意識のあり方と社会のあり方が連動しているという認識の無い人にはピンと来ないかもしれない。
この本は新書だから、「イエローページ」や「英語で読む」に比べると分量は少ないが、そうかナルホドと頷ける内容だった。
東アジアで村上春樹の人気が高いのは知っていたが、インテリは馬鹿にしているというのは知らなかった。しかし、日本でもちょっと前までそうだったわけで、著者はそういうインテリの評価を覆そうとしてきた。この本はそこに話を絞って、村上作品そのものの評論よりも、村上作品の文学的・社会的な意義についてハッキリさせようとしている。
僕は著者の話に納得したが、個人の意識のあり方と社会のあり方が連動しているという認識の無い人にはピンと来ないかもしれない。
JBL Pebbles ― 2015年12月23日
10年前に買ったJBL duetというパソコン用スピーカーの音が割れるようになった。分解して調べてみたらコーンの周りのゴムが劣化して破れていた。破れたところに木工用ボンドを付けるとマシになったのだけど、音がどんどん酷くなりボンドを付けてちょっとマシになりというのを繰り返すうちに限界が来たので、買い換えることにした。
duetは8000円くらいだったと思うけど、音はかなり良かった。今度もJBLにしてみよう、ということでPebblesを買った。6000円くらい。色は白と黒があるが、黒はタイヤみたいなので白にする。限定色の銀色もあったけど高いのでやめた。
電源も音声信号もUSBで繋ぐタイプなので、電源アダプターは要らない。パソコンをON/OFFするとスピーカーの電源も連動するのは便利で良いね。さて、音を出してみると、音質の良さにびっくり。duetも充分良い音だったけど、全然違うレベルだ。僕はPCの音源を聴きながらベースを練習するのが趣味なので、低音もある程度聴こえないと困るのだけど、それなりに鳴っている。
録音が良いことで有名なスティーリー・ダンとか、アート・ペッパー「Meets the rhythm section」、オスカー・ピーターソン「We get requests」なんかを聴き直してみる。とにかく音がクリアで、何十回も聴いたアルバムでも今まで聴こえなかった音が聴こえる。残響もハッキリ判るのでサウンドが立体的に感じられる。録音が良いと言われているアルバムの値打ちが判ったような気がする。楽しい。
そういうわけで、かなり満足はしているのだけど、たまに音が割れるように感じるときがある。iPodからのアナログ入力で同じ箇所を再生してみると割れない。「iTunesのボリューム」と「スピーカーのボリューム」と「PCのコントロールパネルのサウンドのレベル設定」のバランスを変えたら直るのだろうか。調整が必要なのかもしれない。
duetは8000円くらいだったと思うけど、音はかなり良かった。今度もJBLにしてみよう、ということでPebblesを買った。6000円くらい。色は白と黒があるが、黒はタイヤみたいなので白にする。限定色の銀色もあったけど高いのでやめた。
電源も音声信号もUSBで繋ぐタイプなので、電源アダプターは要らない。パソコンをON/OFFするとスピーカーの電源も連動するのは便利で良いね。さて、音を出してみると、音質の良さにびっくり。duetも充分良い音だったけど、全然違うレベルだ。僕はPCの音源を聴きながらベースを練習するのが趣味なので、低音もある程度聴こえないと困るのだけど、それなりに鳴っている。
録音が良いことで有名なスティーリー・ダンとか、アート・ペッパー「Meets the rhythm section」、オスカー・ピーターソン「We get requests」なんかを聴き直してみる。とにかく音がクリアで、何十回も聴いたアルバムでも今まで聴こえなかった音が聴こえる。残響もハッキリ判るのでサウンドが立体的に感じられる。録音が良いと言われているアルバムの値打ちが判ったような気がする。楽しい。
そういうわけで、かなり満足はしているのだけど、たまに音が割れるように感じるときがある。iPodからのアナログ入力で同じ箇所を再生してみると割れない。「iTunesのボリューム」と「スピーカーのボリューム」と「PCのコントロールパネルのサウンドのレベル設定」のバランスを変えたら直るのだろうか。調整が必要なのかもしれない。
「We Get Requests」 オスカー・ピーターソン ― 2015年11月22日
村上春樹が「村上さんのところ」で、良い音のオーディオとは?という質問に対して、「We Get Requests」のレイ・ブラウンのベースの音がしっかり再生されることと答えていた。ググってみると、ジャズ好きの間では音が良いことで有名な名盤のようだ。聴いてみると確かにスバラシく音が良い。
音楽の録音が良いというのは、簡単にいうと各楽器の音が鮮明で、楽器ごとの音量や残響のコントロールが適切ということだ。僕がいろんなレコードやCDを聴いた経験で思うには、録音の良いアルバムは演奏も良い。録音は悪いけど演奏は良いというのはいくらでもあるのに対して、録音が良いけど演奏はダメというのは聴いたことが無い。
昔から、なんでそういうことになるのか考えているのだけど、演奏者に対する期待というのがまずあって、そこに優秀なレコーディング・エンジニアの技術とモチベーションと、機材と時間が投入されているということなんだと思う。そういうわけで、録音の良いレコードは名盤であるという法則が成り立つ。
さて、内容はタイトル通り、ファンのリクエストで選ばれたスタンダード曲をピアノトリオで演奏している。うまくて楽しそうに弾いている名演なのだが、ピーターソンはテクニックに余裕があり過ぎて、やや細かい技をひけらかしているようにも聴こえる。ちょっとクドイ。抑えめに弾いている曲は文句無しに良い。
ちょっと気になるのは、「コルコバード」と「イパネマの娘」というボサノバの曲を小節の頭にアクセントをつけたリズムで演奏していること。ボサノバじゃなくなっている。ボサノバのリズムが嫌いなのかな。
音楽の録音が良いというのは、簡単にいうと各楽器の音が鮮明で、楽器ごとの音量や残響のコントロールが適切ということだ。僕がいろんなレコードやCDを聴いた経験で思うには、録音の良いアルバムは演奏も良い。録音は悪いけど演奏は良いというのはいくらでもあるのに対して、録音が良いけど演奏はダメというのは聴いたことが無い。
昔から、なんでそういうことになるのか考えているのだけど、演奏者に対する期待というのがまずあって、そこに優秀なレコーディング・エンジニアの技術とモチベーションと、機材と時間が投入されているということなんだと思う。そういうわけで、録音の良いレコードは名盤であるという法則が成り立つ。
さて、内容はタイトル通り、ファンのリクエストで選ばれたスタンダード曲をピアノトリオで演奏している。うまくて楽しそうに弾いている名演なのだが、ピーターソンはテクニックに余裕があり過ぎて、やや細かい技をひけらかしているようにも聴こえる。ちょっとクドイ。抑えめに弾いている曲は文句無しに良い。
ちょっと気になるのは、「コルコバード」と「イパネマの娘」というボサノバの曲を小節の頭にアクセントをつけたリズムで演奏していること。ボサノバじゃなくなっている。ボサノバのリズムが嫌いなのかな。
最近のコメント