日記1999年01月06日

昼過ぎにCAD端末に行ってみると奥さんからメールが来ている。保育園から電話があり、息子の右目の白目の部分が充血か出血していて、本人は痛がってはいないが念のため医者に診てもらってはどうかと言われたという。今すぐ帰ろうかとも思うがとりあえず4時まで仕事をすることにする。4時半に奥さんと一緒に保育園に着く。見ると確かに右の目玉の鼻側に赤いスジがある。指の爪が当たった跡のようにも見える。

一旦家に帰り、自転車で出かける。近所のポストに寄って、息子が描いたおじゃる丸の絵をNHKに送る。それから5分程走って眼科に着く。意外にたくさんの人が順番を待っている。どれくらい待つことになるのか受付の女の子に尋ねると15分から30分くらいだと言うので、その間に「」のレンタルビデオを返しに行くことにする。ここから片道5分くらいの距離である。

ビデオ屋から戻り、待合室に置いてあったアンパンマンの絵本を小声で読む。彼はまだ自分で本は読めない。僕は子供にあまり積極的には文字を教えないようにしている。によるとを覚えることはを忘れることだからだ。絵本を読み終わった頃に名前を呼ばれる。診察に呼ばれたのかと思ったら、第2の待合室に移動するだけだった。そこで視力検査の順番を待つ。

壁に2枚の絵が掛かっている。パリの凱旋門らしき絵とベネチアの小さな橋らしき絵だ。どちらも印象派風である。凱旋門の方は淡い色を使っていてきれいだが明暗はあまりない。ベネチアの方は光と影がくっきりと描かれている。細部にこだわらずに全体をうまく捉えている。写実的ではないのにとてもリアルだ。僕はこちらの絵が気に入った。息子にどっちが好きかと尋ねると、「どっちもいらん」と答えた。

息子の番になり、目の焦点距離とか瞳の間隔なんかを(多分)測った後、視力検査をする。例の「C」の向きをうまく答えることができないので、C形の板を渡される。それをくるくると動かして答えるのだ。それからまたしばらく待ってやっと診察の順番が来る。ちょっと傷が付いているがたいしたことはないのですぐ治るでしょう、とのこと。最初の待合室に戻って処方箋をもらう。視力検査の結果を訊くと0.8だと言う。4才児の視力ってそんなもんなんだろうか。検査の最後の方は息子も疲れて適当に答えていたような気がするが。息子にオシッコ無いかと訊くが「無い」という。眼科を出て近くの薬局へ行き処方箋を出して目薬を買う。ほんのちょっぴりの目薬に640円もとられる。

買い物も頼まれているので、近くのスーパーマーケットへ行く。息子はお菓子売り場へ走っていく。メモに従って、竹の子の水煮、はるさめ、小麦粉、三温糖、をカゴに揃えたところで息子が股間を押さえて走ってくる。トイレはどこだったっけ? 息子に訊くと店の外を指さす。そうだった。カゴをそのへんに置いて二人で走っていく。ここのトイレは汚いのだ。さっき眼科でオシッコ行けって言うたやろ...。再び店に戻り息子とお菓子を選ぶ。協議の結果ジャガリコを買うことにする。

スーパーを出て商店街に入ったところで薬屋を見付け、フォローアップミルクを買う。僕が自転車の前後に買い物の袋と息子を満載しているのを見て、店主がミルクの缶を店の前まで持ってきてくれる。勘定も店の前で自転車に乗ったままですませる。それから5分程走ってやっと家に着いたら7時になっていた。

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