日記 ― 1999年01月09日
昨日からとても寒くなってきた。寒くなるとうちでは「北風小僧のカンタロー」を歌う。それはいいのだけど、我が家の寝室には冷暖房というものが無い。あまりにも寒いので雨戸を閉めて寝てみたが、気休めにしかならなかった。風邪をひいたのか、頭が痛い。11月の初めからひいていた風邪が年末にやっと治ったところなのに。
寒いので、コタツ周辺に家族が集まり午前中ずっとゴロゴロしている。昼は僕が焼きビーフンを作る。その後、甘い物が食べたくなったので果敢に外に出ることにする。自転車で5分程のところにある国道沿いのケーキ屋を目指す。途中ゴルフショップに入ってみる。僕はこの10年に5回ゴルフをしただけだが、いつも膝が痛くなるので、スパイクをプラスチック製に変えてみようと思い、買う。木製のティーも買う。次にゴルフをする予定もないのだが。
寒さにめげることなくケーキ屋までたどり着く。4種類のケーキを買う。わりとちゃんとしたケーキのように見える。帰りに、いつもの酒屋に寄る。年末年始の各種会合に持参して好評だったベルギービールを買っておく。720mlで1300円位。コルクで栓をした上からシャンペンのように針金で押さえてある。アルコール度数は9%位が多い。味が濃くて甘い香りがする。ここの店主はベルギーまで買い付けに行ったらしく、あちらの酒蔵で撮られた本人の写真が飾ってある。
家に帰りコーヒーをいれてケーキを食べてみたら全然ダメだった。アンリ・シャルパンティエとかパティシェ・ド・ミッシェルみたいにとまでは言わないが、もうちょっと真面目にやれと言いたい。僕はそんなにしょっちゅうケーキが食べたくなるわけじゃないが、家の近所においしいケーキ屋を一軒は確保したい。
夕食は僕がこの前難波で食べたトリ肉のミンチカツを奥さんが再現してくれた。ほぼ店で食べた通りに再現できていてうまかった。トリだからあっさりしていて食べやすい。いつもはご飯を食べるのが遅い息子もパクパク食べていた。奥歯が一本生えてきた娘もミンチカツを潰したものを気に入ったようだった。
食後に僕が皿洗いをしていると息子がお茶を飲みたいというのでお茶をいれる。息子の分には氷をひとかけら入れて冷ましてコップを渡す。僕は流しの前に立ったまま、息子はテーブルについてお茶を飲む。息子が壁にかかった絵を見ながら「パパ、あれ誰?」と訊く。「ジョン・レノンっていう人。」「ジョロン、レロン?」「ジョン、レノン。」「ジョン・レノン?」「そう」「それ誰?」「歌を歌う人。パパはこの人の歌が好きやねん。」「ふーん。」
ジョンのセルフポートレイトのポスターを買ったのは息子が生まれる直前だ。ジョンはヨーコとの間に生まれた息子ショーンを育てるために5年間休業した。僕のような一介の会社員には真似できないが、なるべく育児をちゃんとやろうという気分になっていた時、偶然このポスターを見付けて買ったのだ。息子は今まで4年半ずっと毎日見ていたはずだが、今日初めてこの絵が誰なのかという疑問を発した。5才になったショーン君に「パパはビートルズだったの?」と言われたジョンは音楽活動を再開した、という話を何となく思い出した。関係ないか。
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