レンコン焼きメシの作り方2001年01月01日

家で独りで食事をするのが何となく寂しい時にピッタリなのがレンコン焼き飯です。作り方はとても簡単。まず材料ですが、この料理に欠かせないのはレンコンだけです。レンコンとご飯以外は何でも良いので、冷蔵庫の残り物を適当に使います。面倒なら冷凍ピラフを使うのも可。レンコンは日持ちするので、安いのを見つけた時に買っておきましょう。

まず、レンコンを5ミリ厚くらいで輪切りにします(皮は剥かなくてもよい)。レンコンの量は10枚ほど、フライパンに敷き詰められるくらいですね。レンコンが大きめの場合は、半分に切っておいた方が食べやすいです。フライパンに油をたっぷりひき、少し煙が出るくらい熱したところでレンコンを入れて両面をよく焼きます。それにしても、レンコンの断面の形は面白い。よく見ると、輪郭はまんまるじゃなくて、ちょっとハ-ト型になっています。なんで穴があいてるんだろう、などと考えながらレンコンを裏返していると退屈しませんね。

続いて、冷蔵庫から探し出した野菜(タマネギ、ニンジン、ピ-マン、インゲン等)と肉類(牛、豚、鶏、ハム、ベ-コン等)をテキト-に刻んだものを塩・胡椒で炒めます。強火で手早く炒めること。そこにご飯を入れて混ぜながら炒めていると、フライパンは重いしご飯は混ぜにくいし、段々面倒になりますが、時々味見をしながらがんばります。お好みにより中華ダシや醤油やバタ-で味付けします。

この料理の取り柄は、食べると頭の中がとても賑やかになるという点にあります。レンコンを噛む時の音が味の一部になっているのです。その音を充分に味わうために、この料理ではレンコンをたっぷり使います。世間ではあまり注目されることもないレンコンですが、僕は焼いたレンコンが好きだ。揚げてレンコンチップにしてもウマイですね。

日記2001年01月08日

朝、目が覚めたら8時だった。正月休みですっかり生活のリズムが狂ってしまった。明日からはまた6時半に起きなくてはならないのだ。朝食にアンパンを食べていると、ファンヒーターがピーピーと鳴って「給油」のランプが点いたので給油する。家の裏に2つ置いてあるポリタンクのうちひとつが空で、もうひとつもあと一回分しかない。

ビートルズの「1」をかけていると、子供たちが「アホなこと言うてー」と歌い出す。ハッチポッチステーションでグッチがやっている「I Want To Hold Your Hand」のパロディを覚えていたのだ。僕と奥さんがパワーブックでPhotoshopの使い方をあーでもないこーでもないとやっている間、子供たちは僕の書斎(1畳)へ行ってパフォーマの幼児ソフトで遊んでいる。

娘が泣き出したので様子を見に行くと、電源タップのスイッチを踏んでコンピュータの電源が切れてしまったのだった。前に息子もやった。こんなことをしていると、ハードディスクが壊れてしまう。おまけに、「オシッコ!」と言うのでトイレに連れていくと既にお漏らししていた。僕の書斎は家中で一番寒いので、身体が冷えてしまったのだ。今度からはコ-トを着るように言わなくてはならない。

ビル・エヴァンズの「ワルツ・フォー・デビー」を聴き、パフィーの「スパイク」が終わった時、ふと時計を見ると1時だった。昼食に僕の得意料理である「ケンミンの焼きビーフン」を作ることにする。冷蔵庫にあったモヤシとタマネギとニンジンと豚バラ肉をフライパンで炒め、ビーフンと水を入れて蓋をするだけである。

ビール作りに挑戦するために、天然水と消毒用エチルアルコールを買いに行くことにする。ついでに、車にガソリンを入れに行って灯油も買おう。液体ばかりの買い物だ。家を出ようとすると、まだビーフンを食べている娘が「一緒に行きたい」と言うので、食べ終わるのを待って連れていくことにする。

車にポリタンクを積み、娘をシートベルトで固定して、まず近くの薬局に行く。大掃除用のエタノールの安売りの貼り紙があるので売場を探していると、エタノールの隣に天然水も置いてあるのを発見する。これで、食料品店に寄らずに済む。2リットルのペットボトル6本詰めの箱を持ち、エタノールのプラスチック瓶を娘に渡すと快く運んでくれる。

再び車に乗り、ガソリンスタンドへ行く。ここのスタンドは2人のおじいさんが働いているのだが、あまり繁盛はしているようではない。この前、車がガス欠になってしまった時、「えらい徹底的に乗りまんねんな」などと言いつつ親切にしてくれたので、それから贔屓にしている。ガソリンと灯油を入れてもらっていると、娘が「お茶買いたい」と言いながら自動販売機を指さす。最近、自動販売機のオモチャで遊んでいるからだろう。「お茶買いたいんか。でもな、売り切れやねん。自動販売機カラッポ。」

家に帰って、早速ビール作りにとりかかる。水3リットルにねばねばのモルトエキス750グラムを入れて1時間煮込む。麦芽エキスの甘い匂いが家中に広がる。モルトエキスの味に覚えがあるので、何だろうと考えたらすぐに思い出した。赤ん坊が便秘になった時に飲ませる「マルツエキス」は「MALT EXTRACT」だったのだ。

途中3回に分けてホップを投入する。ホップはすごく苦い。鍋ごと冷ました麦汁を、エタノ-ルで消毒した漏斗でペットボトル3本に戻し、水と加えて全部で5リットルになるようにする。ペットボトルの口からイーストをパラパラと振り入れる。思ったより簡単だった。ペットボトルに光が当たらないように、段ボール箱に戻す。一週間後に瓶詰めするために、小瓶15本もちゃんと揃えてある。楽しみだなあ。

日記2001年01月20日

昼頃、家族みんなで保育園の向かいのお好み焼き屋へ行く。小雨が降っていて、とても寒い。店に入ると眼鏡が曇る。小学校6年くらいの女の子が水とメニュ-を持ってきてくれる。そばめしとオムソバととろろ焼き(新メニュ-)を頼む。とろろ焼きは醤油味にするかソ-ス味にするかと聞かれ、醤油味にする。スポ-ツ新聞を読みながら待つ。できたのを食べてみるとネギ焼きみたいだった。醤油味で正解、結構いける。ビ-ルが飲みたくなる。

奥さんは保育園の懇談会に行き、僕と子供達は家に帰る。途中、レンタルビデオ屋に寄って「バズ・ライトイヤ-」のアニメ・ビデオを探すが全て貸し出し中。代わりに「ウルトラマン・ネオス」と「メイシ-」を借りる。料金を1000円くらい取られる。えらい高いやんか。新作だったのだ。月曜には返さなければならない。失敗だ。

家に帰ってビデオを見る。ママがいないと言って娘が泣く。泣きながら「メイシ-」のビデオを見ているうちに寝てしまう。「メイシ-、メイシ-、また会おう」という歌が耳にこびりついた。娘が寝たので息子と「ネオス」を見る。これは全然ダメ。ウルトラ警備隊(?)の制服がペラペラ、音楽もダサイ、脚本も酷い。ウルトラマン・ティガとはえらい違いだ。そのうちに息子も寝てしまう。

夕方、娘とダイエ-に買い物に行く。屋上の駐車場に車を停めて階段を降りていくと、数人の中学生が座り込んでタバコを吸っている。ヨイショ、ヨイショと階段を一段ずつ降りる娘と手をつないでゆっくり降りる。中学生の方を見ると、足を引っ込めて「すみません」と言う。タバコは喫煙所で吸えと注意すればよかったんだろうか? それも何だか変なのでやめる。

階段を降りると、娘はオモチャ屋に走って行く。オモチャ屋をひととおり見て回った後、洗剤を買ってからCD屋に行く。奥田民生とブリリアント・グリ-ンと竹内まりやのCDを買う。一応、本屋もチェックするが、全然ダメなことを確認しただけで、すぐに食料品売り場に降りる。

娘は目を離すとすぐにぴゅ-っとどこかへ走っていってしまう。機嫌のいい時はすぐにどこかの棚の陰から顔を出すが、怒ると本当にどこまでも走り続ける。パンの棚を通過し、レジを通り抜け、果物屋のところでやっとつかまえる。娘の機嫌をとる合間にニンジン、タマネギ、ジャガイモ、さば西京漬、鶏ミンチ、牛コマギレ、卵、野菜ジュ-スをカゴに入れる。カ-ドで支払いを済ませてから駐車場に戻る。

建物の外に出ると暗くなっている。相変わらず冷たい雨が降っている。車は屋根のある通路の前に停めてある。ハッチを開けて荷物を積んでいると、娘が車の横の方に歩きだそうとするので「雨に濡れるからやめとき!」と言ったのだが、やめない。暗いので車止めに躓いて転ぶ。手とズボンが雨に濡れてどろどろになる。「どろどろなったあ」と泣いている娘を助手席に座らせて、車の中にあったタオルで手とズボンを拭いてやる。慰めながら家に帰る。

夕食の時に自作ビ-ルを一本飲んでみる。泡が出ない。味はいいのだけど、物足りない。食後、息子と遊戯王カ-ドでデュエルする。ル-ルが難しくてなかなか覚えられないし、ル-ルブックを読んでも良く判らないことがたくさんある。勝負がつくのに40分くらいかかる。僕が勝って息子は「もう一回やりたいなあ」と言うがやらない。一回だけ。