日記2003年03月01日

目が覚めたら10時だった。寝過ぎた。家族の朝食の時間を過ぎていたので、一人でパンを食べる。紅茶を淹れようとして、トワイニングのオレンジペコ(香りが良い)とフォートナム&メイスンのロイヤルブレンド(コクがある)を混ぜたらどうかと思い付いたのでやってみた。結果は、中途半端なよくわからない味になってしまって失敗。

大阪市立科学館に行くことになる。天気は雨。車でなにわ筋を北上、中之島の手前にある(昔は四ツ橋にあった)。駐車場はすいている。子どもは無料というのが良い。ただし、中のプラネタリウムは有料。館内の案内お姉さんはコンパニオン的な短いスカートの制服。大阪万博以来の伝統か? しかし、この雰囲気はデパートガールのようであるともいえる。館内アナウンスも鼻に抜けたデパート調。彼女たちはきっとデパートで研修を受けるのだろう。

エレベータで4階まで上がり展示を見て回る。周期律表があり各元素の実物が並べてある。元素の種類だけでいうと、100ぐらいあるうちの80くらいは金属なのだった。知らなかった。でも宇宙に存在する量でいえば、多分水素が多いんじゃないか。太陽だって大体は水素でできているはずだ。周期律表の真ん中あたりに「銅、銀、金」が縦一列に並んでいる。そうかキミタチは兄弟(姉妹?)だったのか。

いろんな発電方式を実際にやってみるコーナーがある。レバーを手で回して発電するというのを全力でやったらヘトヘトになる。ガイガーカウンタ(放射線測定機)があり、花崗岩や昆布といった身近なモノでも放射線を出していることがわかる。自然界にある物質の中では放射性物質の割合が多いものを選んで置いてあるのだ。全般的に原子力に肯定的というか親近感を抱かせる展示になっている。健康診断で受ける胸部X線の被曝量はニューヨーク東京間フライトによる被曝量増加(高空では宇宙からの放射線を受けやすい)と同程度なのだという。休憩用のベンチにアインシュタインの像がいて、子どもたちが隣に座ったのでデジカメで写真を撮る。

時間が来たのでプラネタリウムを見に行く。今夜の大阪の空というのを見る。一番星は金星に決まっているのかと思っていたが、今の一番星は木星だそうだ。土星も見えるらしい。オリオン座の三つ星から西にたどっていくと「♪風の中のスーバルー」の昴があるということも知る。その後、太陽系についての映画みたいなのを上映。僕は子どもの頃、遠い宇宙のことを考えると深い井戸をのぞいた時のように恐かったが、子どもたちは別に恐くないようだった。

プラネタリウムを出ると2時前になっていた。お昼がまだなので喫茶室に入る。僕はカツカレーを注文。子どもがサンドイッチを食べたいというので、辛子を抜いてもらえますかと訊くと、もう出来ているのでそれは無理ですといわれる。なるほど注文して1分くらいで全てのメニューが出てくる。食後にコーヒーが飲みたくなるが、どうせ煮詰まったようなのが出てくるだろうと思ってやめる。

またひととおり見て回り、いろんな科学実験をする。5万ボルトの放電を自分でやるのは迫力があった。ブワーンと音がして電極が焦げる臭いもする。面白いなあ。僕が普段やっている仕事は科学実験とそんなに無縁でもないのだが、「宇宙」とか「5万ボルト」というような迫力のある世界ではない。帰りがけに売店(正式にはミュージアム・ショップ)で息子が宇宙食(フリーズドライのタコ焼き)を買った。駐車場代は1200円だった。

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