日記2003年03月06日

頭がとても痛い。とにかく起きて1階に降りる。奥さんと子どもたちが朝の支度をしている横で、コタツにもぐって寝ている。熱を測ると7度6分。このところ数日おきに熱が出て寝込んでいる。何か悪い病気じゃないのか。やっぱりそろそろ医者に診てもらうべきだ。引っ越してきてから自分の病気で医者に行ったことがなく、どこに行けばいいかわからない。電話帳を見るために台所へ行こうとすると頭がズキズキと痛むのでソロソロ歩く。食卓の椅子に座って電話帳を開くが、「企業名ハローページ」に病院は載ってないのだった。「企業名ハローページ」を棚に戻し、タウンページを持ってコタツに戻る。

タウンページはレイアウトがゴチャゴチャしていて、非常に読みにくい。頭が余計に痛む。しかも、うちの近所には病院が全然無い。よく見ると、大きい病院のページだった。「内科」の項を見ないとアカンのだと気付く。内科医院を探すと、近所に一軒あることがわかる。住所から場所を思い浮かべる。ああナルホドたしかにそこにある。その医者は広告を出していないので、営業時間はわからない。とにかく9時半頃に行ってみよう。

8時頃に家族みんなが出かけてしまう。しばらくして、何とか起き上がってパンをカジる。紅茶もコーヒーも飲む気がしない。もし飲みたかったとしても、いれる元気も無い。ジュースがあれば飲みたいが、無いので水を飲む。またコタツに戻って習慣的に新聞を読む。会社に連絡するために起き上がる。最近、休む時はメールで連絡するのだが、パソコンを立ち上げたりメールを打ったりする気力もないので、電話をかける。受付から転送してもらった先が話し中だったりして、職場の同僚に繋がるまでにとても時間がかかる。それがすむと、9時半くらいになったので、着替えて保険証を探し出し、出かけることにする。

自転車に乗っていると、道路の凸凹が頭に響く。交差点の信号が赤になりそうだったので、手前で横断してしまおうかと思ったが、機敏に動けそうにないのでやめる。おとなしく信号待ちをしていると寒けがして、時間の進み方がとても遅く感じられる。横断歩道を渡って100mほど行ったところに**内科があった。

待合室にはおばあさんが一人いるだけだった。受付に保険証を出して椅子に座る。エアコンの暖かい風が顔に当たって気持ち悪い。先客のおばあさんがクスリを受け取って帰っていった。つまり、診察を待っているのは僕だけなのだった。すぐに僕の順番が来た。30分くらい待たされたらツライなと思っていたので助かった。

先生は初老で恰幅が良く、ネクタイを締めて白衣を羽織っている。先週から微熱が続いていて時々熱が高くなるんです、と説明すると、歯は痛くないか、肝臓は悪くないか、オシッコは黄色くないかと確認される。ペンライトを当ててノドを見て、聴診、触診。インフルエンザはもう東京の方へ行ったからなあ。風邪で微熱が続くことはありますよ。便通はどうですかと訊かれ、ユルイですと答える。それじゃ消化のクスリも出しましょう。

さっき、おばあさんがクスリをもらっていたのを思い出す。ここは最近ハヤリの医薬分業じゃないのだ。良かった。これから薬局に行ったりしなくてすむわけである。クスリをもらって説明を受ける。細菌感染のクスリというのが出ている。自転車に乗って帰る途中、突然吐き気に襲われたが、何も出なかった。家に帰ってトイレで少し吐き、頭が余計に痛くなる。若い頃に飲み過ぎて吐いた時のことを思い出す。台所に行って水を飲む。「食間」のクスリ(胃腸用)を飲む。昔懐かしい紙包みの粉薬。

コタツで寝る。猛烈に頭が痛い。何もする気がしない。CDもラジオも聴きたくないし、本も読みたくないし、TVなんか全然見たくない。というか、頭痛に耐えるので精一杯。一度ピンポーンとインターホンが鳴るが、どうせ何かのセールスだから無視する。昼過ぎまでずっと寝ている。何か食べて食後のクスリを飲まなければならない。そうすればラクになれるのだ、たぶん。何を食べるかというと、お粥だ。誰かが作ってくれるといいのだが、自分しかいない。でも、頭が痛くてしんどくて立ち上がれない。全然ダメだ。

ダレかタスケてクレ~、という気持ちになる。よし、じゃあオレが助けたろ、と思ったらナゼか起き上がることができた。キッチンに行って炊飯器を開けるとご飯の残りがあった。これをお粥にするのはどうやるんだったっけ。よく分からないけど、とにかくご飯を鍋に入れて水を100ccほど注いで火を点ける。グツグツ煮えだしたが、お粥っぽくないので水を足す。後でもう一回水を足したらお粥らしきものができた。フリカケとゴマをかけて食べ、食後にクスリを飲んでまた寝た。

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