日記2003年03月30日

阪神パークが今日で閉園になるというので、子どもたちと僕ででかけることになる。行ってみると人がたくさんいる。5年ほど前に息子とウルトラマン・ショーを見に来てから半年に1回くらいは来ているが、こんなに混んでいるのは初めてだ。息子は「なんで最後だけ来るねん、みんなもっと前から来てたら閉園にならへんのに」と憤慨している。でもまあ、最後だからみんな来ているわけである。

サル山には誰もおらず「おサルさんたちは韓国の動物園に行きました」という看板がある。いつもはガラガラのモノレールの乗り場に行列ができている。サイクルモノレールのところにはもっと長い列ができている。もう昼過ぎなのでまず弁当を食べることにしよう。座るところを探すが、どこに行っても家族連れが弁当を食べていてなかなか空いた場所が見つからない。一番奥の観覧車のあたりまで行くと日時計広場のベンチが空いていたので、そこでおにぎりを食べる。日時計によると、時刻は12時半頃のようだ。

キディコースターにも行列、ゴリラのフワフワにも長い行列ができているのでパスする。観覧車の前の広場を歩き回る動物の乗り物に娘が乗り、その後で観覧車に乗ることにする。観覧車は客の回転が早いのですぐ乗れる。僕が乗物券を買いに行っている間に、息子が知らない人から乗物券2枚をもらった。娘は観覧車に乗るのを恐がっていたが、乗ったら面白がった。センバツで盛り上がっている甲子園球場が見え、その後ろに六甲山が見える。大阪湾の海上を通る阪神高速湾岸線も見える。小さな観覧車なので、すぐ下に降りてくる。

展望台の途中にあるレオポンコーナーを見に歩いていく。行ってみるとレオポンコーナーは閉鎖されている。ちびっこホールで「阪神パーク73年の記憶」という展示をやっていたので入ってみると、レオポンたちがステージ上に並んでいた。子どもの頃に見たことのあるポスターがあって懐かしかった。ポスターの一番下のところに阪神のユニフォームを着た田淵がUCC缶コーヒーを持った広告が入っている。

娘がメリーゴーラウンドに乗りたいと言う。メリーゴーラウンドは1回にたくさん乗れるので行列は短く、あまり待たずに乗れる。レゴフリークの息子はレゴショップの閉店セールを見に行くが既に閉店していて、残った商品をキリン舎の横の売店で販売しているという張り紙がある。行ってみると売れ残りを半額で売っているが、息子が欲しいものは残っていない。キリンは天王寺動物園に行ったとのことなので、また見ることができる。我が家はしょっちゅう天王寺動物園に行くのだ。

子どもたちがもう一度観覧車に乗りたいというので、また歩いて行く。途中で象舎の裏を通り、象のフンの匂いを嗅ぐ。草食動物のフンはあまり臭くない。子どもたちに「象の匂い嗅いで、よう覚えときや」と言っておく。いろんな行列がどれもさっきよりずっと長く伸びている。観覧車はやっぱりすぐ乗れる。さっきと同じ景色を見ながら、なんで遊園地が廃れるのかと考える。小子化ということもあるのだろうけど、遊園地に来ているのは昔と比べて小さい子ばかりだ。今日見かけるのは小学校入学前と思われる子どもがほとんどだが、僕が子どもの頃は中学校くらいでも来たものだ。要するに昔は娯楽の種類が少なかったのだろう。

最後にサル山の隣の鳥小屋を見て帰ることにする。途中で大きなクスノキを見かけ、これは切って欲しくないなと話し合う。象の「きくこ」と「あきこ」の前にはたくさんの人がいてエサをあげている。前に来たときにもエサをあげたので、今日はバイバイとお別れを言うだけにしておく。象たちは千葉の「養老院」に引っ越すそうである。終身のエサ代4000万円を阪神パークが負担し、飼育係のおじさんも半年一緒に行くそうだ。鳥小屋にはサギやホロホロ鳥やニワトリやキョンがいる。カゴの中では若い女性の飼育係が地面のフンを熊手で掃いている。彼女の次の職場は決まっているのだろうか。

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