「what's going on」 マーヴィン・ゲイ ― 2006年09月07日
ソウルの歴史的名盤ということで買ってみた。ソウル界初のコンセプトアルバムだそうで、全体に統一感がある。曲の雰囲気はどこかで聴いたことがある。ちょっと跳ねたミディアム16ビート、メジャーセブンスコードのギターカッティング、ストリングス。昔のタツローだ。タツローさんはこれをやりたかったのか、なるほど。リラックスして聴ける曲ばかりだが、注意して聴いてみると実はいろいろと凝ったアレンジで飽きない。
歌い方は柔らかくて落ち着いているし、美しく完成されたサウンドなので、そういう曲の常としてあまり内容のないラブソングかと思ったら、戦争や環境問題のことを歌っているのだった。恐れ入りました。これはたしかに聴く価値がある名盤だ。
この前「Mercy Mercy Me」が車のコマーシャルに使われていたが、この曲には(Ecology)という副題が付いている。歌詞も環境汚染の話である。車はあまりエコロジカルなものじゃないのだけど、あのコマーシャルを作った人はどういうつもりなんだろうか。
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