「Golden Green」 UA2007年07月17日

前作の格好つけたジャズと違ってUA本来の世界に戻った感じ。やっぱりこういう肩の力が抜けたアレンジが似合う。この方が逆にカッコイイ。

UAの声はハスキーで立ち上がりが柔らかいが母音は力強い。母音が強いから、根源的というか有機的な感じがする。そのへんがUAの世界観ともぴったり合っている。だから歌詞を聴かなくても、声を聴いているだけで言いたいことが何となく伝わってくるわけである。こういう域に達している人はなかなかいない。

そういうわけで歌詞を聴くともなく聴いていると、「ランゲルハンス島」という言葉が耳に引っかかった。村上春樹の「ランゲルハンス島の午後」の引用かなと思ったが、インタビューによれば自分で見つけたらしい。でも何やら桃源郷的な場所のイメージで使っているところは村上春樹と全く同じで面白い。

iTunesのデータベースでジャンルがAlternative&Punkになっている。なるほど、菜食主義で農業をやっているUAは日本のオルタナティブだな。

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