地デジ問題2007年12月21日

僕は地上波デジタルテレビ放送には全然興味がない。2011年にアナログ放送の電波を止めるというのは非常に迷惑だ。うちのテレビは16年前に買ったから、2011年までには壊れてデジタル対応の薄型テレビに買い換えることになるかもしれないが、それだけで済む問題ではない。パソコンやDVDレコーダーに付いているテレビチューナーが使えなくなるし、台所と風呂に置いてあるラジオのテレビ音声も入らなくなる。何かの陰謀としか思えない。

みんなで11年までデジタルテレビやチューナーを買わずに頑張ったらどうだろう。それでもテレビ局はアナログ放送を止める根性があるのか。我々視聴者とテレビ局のチキンレースである。実際、アメリカや韓国ではアナログ放送終了の予定時期が過ぎても放送を継続しているそうだ。日本もそうなる可能性はあると思う。

ところが、ある日の夕方晩飯の用意をしていると、ピンポーンと近所の奥さんがやってきて、折角新しいテレビを買ったのに地デジの映りが悪いからちゃんと見られるようにしてもらえないかと言う。我が家の一帯では電波障害のため共同でアンテナを建てており、今年はウチが管理当番なのである。地デジのことは2010年ごろの当番に任せておけばいいと思っていたのだが甘かった。

しょうがないので、地デジについて調べてみた。地デジの電波はUHFなのでUHF用のアンテナが必要だが、アナログのテレビ大阪とサンテレビを見るためにUHFアンテナがあるから大丈夫。しかしUHFアンテナがあっても地デジがちゃんと映るかどうかは判らないらしい。

ネットで見つけた2社に電話して尋ねると、交換する機材によって数万から数十万円までいくらになるかわからない。安くできそうな可能性を教えてくれた方に見積りを頼むと数日後にやってきて機材を確認し、分配器の交換とブースターの調整で十数万円でできることがわかった。

見積り内容を書いたお知らせを作って40軒に配り、アンケートを取ったところ地デジ対応のテレビを持っている家は半分くらいだった。工事会社に発注して日程を決めて、またお知らせを作って配る。

当日は1時間ほどで工事は終わり、確認のために地デジの見られる家のインターホンを押して回るが、平日の午前中なので留守の家が多い。娘の同級生の女の子が終業式から帰ってきたので「おかえり、家で地デジが映るか見てきて」と頼むと、数分後に家から出てきて「きれいに映ってるよ~」と教えてくれた。2系統ある配線経路のうちもう一方に接続している家にも確認して作業終了。

これでうちのご近所で地デジを見たい方は見られるようになったわけで、アンテナ管理当番としては肩の荷が下りたが、アナログ停波に反対であることに変わりはない。

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