「日本のおかず」 西健一郎2008年05月03日

有名な料亭の主人による家庭料理の本。テレビのインタビューで家庭料理は簡単で良いんですと言っていたので買ってみた。作り方の説明はものすごくシンプルである。出汁はちゃんと鰹節でとりなさいと言っているが、味付けはだいたい砂糖と醤油だけというのが多い。

この本にしたがって肉じゃがを作ってみる。肉を炒めて、じゃがいもを炒めて、水を入れて砂糖と醤油で味付け。それだけ。分量の表示はあるが何人前とも書いていないし、材料の切り方も、何分煮込むかも説明がない。

今までの僕の料理の師匠は主婦の友社「お料理基礎百科」で、そっちの肉じゃがのレシピではタマネギが入っているし、ダシと酒と味醂も入れる。醤油は半量づつ入れるとか落し蓋をして何分とか、手取り足取り細かい説明がある。だいぶ違う。

西先生のレシピでは醤油が多過ぎるように思うが、ご飯がすすむように濃い味付けにするとのこと。食べてみると材料と醤油だけのスッキリ素朴な味。今までの肉じゃががコテコテに感じられる。これはたしかに簡単でうまい。目から鱗が落ちる。

泡盛2008年05月09日

毎日泡盛を飲んでいる。泡盛はあまり好きではなかったのだが、今は泡盛が最高だと思う。一回沖縄に行くまで泡盛の良さが分からなかった。米麹の匂いがいいし、意外にフルーティな香りもある。それにどんな食事にも合う。食事中に飲むには一番守備範囲が広い酒だと思う。

瑞泉 青龍: 瑞泉の古酒。8年以上の古酒数種類をブレンドしているとのこと。香りがとても良くてスッキリしている。水で割ると大吟醸酒みたいな味がする。うちの奥さんのお気に入り。

久米島の久米仙: 前に居酒屋で飲んだときに香りが良いなあと思った記憶がある。シンプルな味。

琉球クラシック:これはうまい! 甘みとコクがある。清酒の味に近い。

最近スーパーの酒売り場の焼酎の品揃えは充実してきたが、泡盛は少ないのが残念だ。

「GAME」 パフューム2008年05月18日

なんか面白そうなので聴いてみる。YMO以来のテクノのヒットというけど、今はこういうサウンドは普通のポップなのではなかろうか。でも生楽器のサンプリングじゃなくて古いシンセサイザーっぽい音ばかり使っているところがテクノか。たしかにYMOに似ている曲もある。

パフュームのアルバムという体裁だが、実質は作詞作曲から録音ミックスダウンまで一人でやっている中田ヤスタカという人の作品だ。3人の女の子たちはカワイイ声を出しているだけである。まあアイドルというのは元来そういうものだが、声の音程もヴォコーダーを通してキーボードでコントロールされているところがかなり徹底的だ。

スピーカーから音を出してBGMとして聴くと、ドンシャカ、ドンシャカと騒々しくてあまりよろしくない。ゲームセンターにいるような気がしてくる。あーなるほどタイトルは「GAME」だった。でもイヤホンで聴くと意外に退屈しない。コーラスがしっかりしている。それは機械で正確な音程を出しているからだ。

こーれーぐーす2008年05月26日

新しくできたショッピングモールで輸入食料品店の棚を眺めていたら、沖縄の食堂に必ず置いてある「こーれーぐーす」(唐辛子の泡盛漬け)を発見した。買って帰って早速うどんに掛けてみる。七味の代わりに使うのである。

食べてみると、何か違う。沖縄で味わったこーれーぐーすに比べると、かなり辛いうえに酢の匂いが強くて、タバスコみたいである。泡盛の香りはあまりない。

僕が沖縄で泡盛を飲んだわけではないのに、帰ってから泡盛ばかり飲むようになったのは、食堂のこーれーぐーすの泡盛の香りが気に入ったからである。でもこのこーれーぐーすはちょっと違う。なんでだろう?

ラベルを見ると、原材料は泡盛、唐辛子、酢。「唐辛子の泡盛漬け」だと思っていたが、酢も入っているのか。だからタバスコっぽい。でも沖縄の食堂にあったのはタバスコっぽく無かった。更によく見ると、泡盛を足せば引き続きご利用になれますと書いてある。なるほど。

食堂のこーれーぐーすは透明で唐辛子の色も抜けていて酢の香りがしない。泡盛を注ぎ足し注ぎ足ししているうちに、唐辛子の辛味は抜け、酢の割合が減ってほとんど純粋な泡盛に近づいていたわけである。我が家のこーれーぐーすもだんだんそうなっていくのが楽しみだ。

プリンタのインク2008年05月27日

インクジェットプリンタのインクは高過ぎると思うので、エレコム社の詰め替えインクキットというのに挑戦してみた。6色が3回交換できるキットが純正品の6色セットよりずっと安い。インク交換一回分のコストが1/3から1/4になる。

うちの奥さんの友人は詰め替え中にインクをこぼして服が汚れて大損したというので、こぼれても良いように浅い箱の中で作業することにする。手順がややこしそうなのでちょっと緊張したが、事前に説明書をよく読んでおけば何とかなる。

注射器の親玉みたいなのを使うのだが、このピストンは決して押さず、常に引いて使うというところが面白い。2色交換したら慣れてだんだん楽しくなってきた。慣れてしまえば万年筆のインクを補充するのとそんなに変わらない。今後はずっとこれでいくことにしよう。