在宅血液検査2008年10月23日

会社を辞める前の年以来、健康診断というものを3年受けていない。別に受けなくてもいいのだ。血液検査なんか20年間悪い数値が出たことは無いし、バリウムを飲んで胃の透視をする検査は苦しいうえに放射線被爆量も多いから受けたくない。仕事仲間の友人が最近胃カメラの細いやつを鼻から飲んだと言っていたが、そんなのはバリウムよりイヤだ。

しかし、このところずっと胃が痛い。いつもなら良く効く漢方胃腸薬も効かない。そういえば生命保険のポイントを使って在宅検査というのができるのを思い出した。やってみよう。

電話で申し込んで代金を振り込む。通常9000円のところポイント使用により1500円。「デメカル」という検査キットが送られてくる。男性用ガン総合検査というもの。細かいパーツがいろいろ入っていて意外にややこしそうである。説明書を読んでみると、これはプリンタインクの詰め替え作業に似ている。

まずイソプロピルアルコールで消毒した指の腹に小さい針の付いた器具で穴を開ける。ブスッと突き刺すのかと思ったら、バネ仕掛けで針がパチンと飛び出してすぐに引っ込むようになっている。あまり痛くないと書いてあるが想像していたより痛い。掌から指の方にしごいて血を絞る。指先に溜まった血液が小豆大になったところで、シリンダの先についた5ミリくらいの綿に染み込ませる。

綿が真っ赤になるまでやれとのことだが、血が出なくなった。その場合は予備の針差し器を使ってもう一回指に穴を開けるのだ。もう一回やる。パチン、痛っ。また血を絞る。これで綿が真っ赤になった。シリンダに付いた棒を押して、液体の入った別のシリンダに綿を落とす。キャップをしてシリンダをよく振ると、液体が真っ赤になる。

ピストンを付けてギューッと押し込んでいくと、あら不思議、血漿が分離されて液体が透明に戻る。ここがこのシステムの肝なのだろう。キャップをして元のパックに戻して、返送用封筒に入れる。屋内のポストに出せと書いてある。なるほど屋外のポストだと高温になり過ぎる可能性があるのか。

返送して数日後、メールが来る。3種類の腫瘍マーカーがそれぞれ基準以内でした。まあ今のところ僕の身体の中であまり酷いことは起きていないようである。それから数日後に封書でも結果が通知された。これは健診を受けるよりラクで良い。でもポイント無しでやるとちょっと高い。ところで胃の不調は、気になっていた仕事が片付いた途端に治った。

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