Revolution2009年08月31日

総選挙は民主党の圧勝だったが、民主党の人たちが全然はしゃいでいないところが良い。300議席獲得というのは事前の予測報道のとおりで、アナウンスメント効果による揺り戻しも全然無かった。有権者が冷静で政権交代への決意が固かったということである。これはとてもクールな革命である。日本近代150年の最後は淡々と終わったのだった。

日本国民の多くが既存システムを変えたいと考えたのは前回の郵政選挙のときからだ。前回は自民、今回は民主が勝ったが、有権者の気が変わったのではなく、体制変革という方向性は同じである。前回は大騒ぎをした挙句に小泉一派に騙されたことが判ったので、今回はみんな冷静なのだろう。

与党の有名議員がたくさん落選したが、落っこちた人の共通点は「エラそうな人」ということである。エラそうな人というのは、自分が既存システムの高いところにいると思っているわけである。既存システムを変更しようというのが世の流れなのだから、エラそうな人が支持されるはずがない。

「エラい人がみんなを導く」というシステムが終わったのだと思う。今後はエラそうな人の出る幕はもう無いだろう。民主党の人たちは今のところあまりエラそうではない。エラそうになったら終わりである。

コメント

_ MoMo ― 2009-09-03 22:58

今回の差は、郵政のときと同様、
小選挙区にあると思います。

ちなみにこの現象は、デュヴェルジェの法則の説明
と関係していると思います

・各選挙区で候補をM人選ぶ場合、M+1の政党、もしくは各選挙区でM+1人の有力候補しかできない。

・小選挙区制では、各選挙区でひとりの候補しか選べないので、必然的にふたつの有力政党しかできない

結果、2大政党になったな、というきがします。
たんに自民以外を選んだだけですが。

これから、政策で2大政党が競う時代になりますかね・・・

_ ぶんよう ― 2009-09-03 23:44

なるほど、そういう法則がありますか。
今後、自民党がフェイドアウトして、当面2大政党にならんのではないでしょうか。
しばらくは変革に忙しくて対立軸が消えるのではないかと思います。

_ MoMo ― 2009-09-05 09:21

というか、それ以前に、公明党はともかく、
共産党、社民党など意味がうすれてしまった、ということだと思います
で、次の選挙も、自民対民社
さらに、郵政選挙から 一気に 民社にふれたように
民社がこれから先うまくやらないと、
また自民に戻る ということだと思います。

こういことで、政策で議論できるようになれば
それはそれで、よいのだと思います。

_ ぶんよう ― 2009-09-05 11:23

小選挙区だと少数政党は辛いですね。
それで民主がコケたら自民ということになりますが、自民が反民主として何を訴えるのかが問題で、民主が脱官僚、脱土建を始めたのを「戻そう!」と言うのかな。
それと民主政権が自民党時代に封印されていた秘密を暴いたり、抑え込まれていた事件を再調査し始めたら自民は苦しくなるでしょう。

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