ベース ― 2010年05月08日
2週間ほど前、ベースを買った。フェンダージャパンのJB62M、色はサンバースト。いわゆるジャズベだけど、実はミディアムスケールでちょっとだけちっこい。バンドをやろうというわけではなく、家で弾いて楽しむだけだから小さい方が良いのだ。ネットで調べていたら、左利き用のJB62のサンバーストが妙に売れているみたいだ。女子高生バンドが出てくる「けいおん!」というアニメの影響らしい。
30歳を過ぎた頃から、僕は音楽を聴くうえでベースを重視している。バンドの要はベースである。ギターやキーボードがいくら「ドミソ」の和音を弾いて「ここのコードはCだぜ!」と主張しても、ベースが「ラ」を弾いたら「Aマイナー・セブンス」になっちゃうのである。でも音が低すぎてそのへんがあまり聞き手の意識には上らない。ベースは無意識や身体に訴えかけるのである。
というわけで、今使っているイヤホンもなるべく低音の出るやつを選んだし、iPodのイコライザーも「Bass Booster」にしてある。そうやって熱心にベースを聴いているうちに自分でも弾きたくなったというわけである。
それで、ベースを買ってとりあえずビートルズの曲を弾いてみようとしたが、ポールのベースは難しい。昔、バンドを組んだらとりあえずビートルズをやろうという話になったものだが、あれはベーシストにはキツイことだったんだな。まあまあ弾きやすくて楽しい曲を探したところ、奥田民生の古い曲がなかなか良い。特に「CAR SONGS OF THE YEARS」が最適。
ベースというのはだいたい音を一個しか出さないから簡単そうだが、やってみると意外に難しい。八分音符で「ドドドドドドドド」と弾くだけでも、なかなか粒が揃わない。それに弦が太いから押える左手もはじく右手も指先が痛い。2週間練習してやっと指先が硬くなってきた。どんな楽器でも最初は身体のどこかが痛くなりがちだが、2週間ぐらい経つと身体が変化して慣れてくる。
良く知っている曲でも、初心者ながらベーシストとして聴くと、全く違う角度から見ることになってとても新鮮である。何にせよ、新しい楽器を手に入れて嬉しい。
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