「村上春樹 雑文集」2011年02月17日

村上春樹のデビュー以来の未発表の文章やら受賞の挨拶やらを集めたもの。結構分厚い本だが、短い文章が多くて、当然ながらテーマも文体も一貫していない。音楽でいうとシングルB面集。あまり入り込めない。でもちょっとずつ読んでいくと、いろいろ面白いところもある。

心身の左右のバランスが崩れたときは、ピアノでバッハの二声のインベンションを弾くと良いという話があった。僕も高校生の頃に練習したが、左手がうまく動かなくて歯痒くなり、終いにはこんな左右均等な変な曲を作りやがってとバッハに腹が立ってきたものである。春樹さんはバッハのことを天才だが相当変な人だったんだろうなと書いているが、僕もそう思う。

コメント

_ MoMo ― 2011-02-20 18:26

娘が1Q84を年末年始に面白いといって読んでましたが、
最後(3)がいいんだけど、ほかはどうなっちゃったの?
しっくりこないと言ってました。
(雑文集に関係ないのですが)

_ ぶんよう ― 2011-02-20 21:38

僕も2回読んだけどまだしっくりきません。村上春樹の小説は1回読んだだけではしっくりこないんだよと教えてあげて下さい。村上春樹本人ですら、あれはどういうことなんだろうと考えるそうなので。

何回か読んでいるうちにだんだんしっくりくることもあるし、何年か経ったり自分が何歳かになってやっとしっくりくる場合もある。そういうものみたいですね。

_ MoMo ― 2011-05-08 21:13

(地震以降、ややばたばたしてこんなに時間たってしまいました)
先日、ぶんようさんのコメントを伝えた後
「そっか。でもティファニーで朝食をはおもしろかったけど。」とわかったようなわかっていないような返事でしたが、最近沢山はなすと、反抗されるだけなので、まあそのままにしておきました。

_ ぶんよう ― 2011-05-14 11:04

なかなかの文学少女ぶりですな。
村上作品の中で謎掛け本として一番おもしろいのは「風の歌を聴け」だと思います。20回くらい読んだけど、読むたびに気付くことがある。装丁にもヒントがあるので、文庫じゃなくて単行本をオススメします。

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