「小澤征爾さんと、音楽について話をする」 小澤征爾・村上春樹 (新潮文庫) ― 2015年04月03日
僕が持っている900枚くらいのCDのうちクラシックは30枚ほどしかない。しかもそのうち半分はグールド。クラシック音楽を聴いてもあまり楽しくない。クラシック音楽の聴きどころがちょっとは判るかなと思って読んでみた。
クラシックファンじゃないので、興味が続かないところは少し飛ばして読んだが、まあまあ面白かった。村上春樹はジャズ喫茶のマスターだったからジャズに詳しいのは有名だが、クラシックに関してもメチャ詳しい。小澤征爾はガチガチのクラシックの人かと思ったら、シカゴに住んでいたときには毎晩のようにブルースのライブを聴きに行っていたというのが意外だった。
文庫版のオマケで、大西順子と小澤征爾が共演した経緯が書かれていて、これが一番面白かった。
この本を読んで小澤征爾に好感を持ったので、CDを聴いてみようと思って検索したら、80歳記念で80曲入った5枚組CDというのが出ていて手頃なので買った。全般的にメリハリのある活き活きとした演奏で、クラシックにしてはグルーブがあるような気がした。
「The Sound Sounds」 トゥイーディーズ ― 2015年04月05日
元シンバルズの沖井礼二が新しく始めたバンド。僕はシンバルズが好きだったので聴いてみたら、期待以上に良かった。シンバルズ同様に洒落たサウンドだが、さらにポップでカラフルなアレンジになっている。シンバルズが’70年代風だとするとトゥイーディーズは’80年代っぽいような気がする。
ヴォーカル清浦夏実はアイドル歌手みたいに聴こえるけど、意外にいろんな歌い方でややこしいメロディやリズムもこなしていて、なかなか良い感じだ。
それぞれの曲のメロディーも良いし、コードが細かく変わるところとか、コーラスの入れ方とか、いろいろ聴いていて楽しい。沖井礼二のベースがめちゃ上手くてかっこいいのも聴きどころ。
2010年代になってから僕が聴いたアルバムで一番気に入った。
「神々の沈黙」 ジュリアン・ジェインズ ― 2015年04月13日
村上春樹さんが繰り返し読んでいるという本。言っていることは非常に興味深くて、共感できるものだった。
我々現代人が持っているような意識が生じたのは3千年前くらいのことで、それ以前の人は、右脳から発する幻聴を神の声として聴き、その指示に服従するという「二分心」の状態にあったというのが著者の考え。
著者はその証拠としてギリシャ神話や旧約聖書などの古代の文献の表現を読み解いていく。僕はそのへんの詳細にはあまり興味が持てなかったのでナナメに読んだ。
なぜ神の声が沈黙してしまったのかというと、社会が複雑になって単純に神の声に従っていたのではうまくいかなくなったからだという。
人間が自分の中に持っていた「迷いなく従うことのできる神の声」を失ったことが、我々の根源的な不安の元であり、3千年前くらいから宗教というものが人間の外側に成立してくる理由である。なるほど、そう考えるともの凄く辻褄が合う。
この本の中に「物語化」という言葉が重要な概念として出てくる。我々の意識が、実際の経験の様子ではなく、こうであったはずだと想定した経験の様子を知覚してしまうことである。この本は、村上春樹の小説が表現しようとしていることの説明にもなっているような気がする。
PC起動しない Invalid partition table ― 2015年04月24日
仕事をしようと思ってのPCの電源を入れたら、起動の途中で止まり
Invalid partition table
と表示された。キーボードで何を入れても反応しないので、電源ボタン長押しで再起動してみたが同じ表示が出て止まる。これは困った。
タブレットで「Invalid partition table」を検索すると、周辺機器を外して再起動してみろというアドバイスを発見した。そういわれてプリンタの電源が入っていることに気付いた。プリンタの電源を切ってもう一度PCを起動したらうまくいった。プリンタにカードリーダーのスロットがあるので、ドライブとして認識されているのかな。とにかく解決してよかった。また新しい呪文をひとつ覚えた。
Invalid partition table
と表示された。キーボードで何を入れても反応しないので、電源ボタン長押しで再起動してみたが同じ表示が出て止まる。これは困った。
タブレットで「Invalid partition table」を検索すると、周辺機器を外して再起動してみろというアドバイスを発見した。そういわれてプリンタの電源が入っていることに気付いた。プリンタの電源を切ってもう一度PCを起動したらうまくいった。プリンタにカードリーダーのスロットがあるので、ドライブとして認識されているのかな。とにかく解決してよかった。また新しい呪文をひとつ覚えた。
「Something for Lester」 レイ・ブラウン ― 2015年04月26日
村上春樹がレイ・ブラウンのベースは良いと言っていたので、リーダー作を買ってみた。たしかに、なかなか良いね。
シダー・ウォルトンのピアノ、エルヴィン・ジョーンズのドラムとのトリオ。曲調は軽快というかポップな雰囲気で聴きやすく、さすがに実力者トリオの余裕が感じられる演奏で素晴らしい。3人の息もピッタリ合っている。
ピアノが左、ドラムが右、ベースが真ん中という変なミキシングはちょっと気になる。ベーシストのリーダー作だからベースを真ん中にしたんだろうけど、ドラムを片側に寄せるのは落ち着かない。
シダー・ウォルトンのピアノ、エルヴィン・ジョーンズのドラムとのトリオ。曲調は軽快というかポップな雰囲気で聴きやすく、さすがに実力者トリオの余裕が感じられる演奏で素晴らしい。3人の息もピッタリ合っている。
ピアノが左、ドラムが右、ベースが真ん中という変なミキシングはちょっと気になる。ベーシストのリーダー作だからベースを真ん中にしたんだろうけど、ドラムを片側に寄せるのは落ち着かない。
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