「Emily's D+Evolution」 エスペランサ ― 2016年03月14日
これは凄い、大傑作。ジャズ、ラテンポップ、ジャズとクラシックの融合、ソウルというスタイルの変遷を経て、今回はロックを取り入れた。ファンクやジャズの要素もあり、シュールなアレンジもありながら、全体としてはポップ。創造的で技術的にも難しいことをやっているのに判りやすく聴かせる、すごい才能だ。
ちなみに、Emilyはエスペランサのミドルネームで、夢に出てきたオルター・エゴ(もう一人の自分)だそうで、D+Evolutionはevolution(進化)とdevolution(退化)をくっつけたもの。
ちなみに、Emilyはエスペランサのミドルネームで、夢に出てきたオルター・エゴ(もう一人の自分)だそうで、D+Evolutionはevolution(進化)とdevolution(退化)をくっつけたもの。
「Radio Music Society」 エスペランサ・スポルディング ― 2012年04月18日
グラミー新人賞を取って超メジャーになったエスペランサの新譜。いつもながらお洒落で格好良くて高品質な音楽。声が良くて歌が上手く、演奏もうまく、コード進行が複雑。とにかく天才。
1作目「Junjo」がピアノトリオのジャズ、2作目「Esperanza」はポップ、3作目「Chamber Music Society」は室内楽とジャズの融合と来て、今回はポップ路線に戻ったが2作目のラテンっぽい感じが無くなった。「Esperanza」はスタジオライブのようなオフマイクで少し残響のある音だったが、今回はオンマイクでデッドな音。なんか'70年代ソウル風に聴こえる。
この人のキャラクターは最初「歌うジャズベーシスト」だったが、「Chamber Music Society」で「作曲家・編曲家」を前面に持ってきたところ、グラミーで有名になり、その勢いで完全に「ソウル歌手」として売り出しているようだ。オマケのDVDにアルバム全曲のPVが入っていたので演奏シーンを期待したのだが、連作短編風のドラマ仕立てでガッカリした。
→ エスペランサに関する記事
1作目「Junjo」がピアノトリオのジャズ、2作目「Esperanza」はポップ、3作目「Chamber Music Society」は室内楽とジャズの融合と来て、今回はポップ路線に戻ったが2作目のラテンっぽい感じが無くなった。「Esperanza」はスタジオライブのようなオフマイクで少し残響のある音だったが、今回はオンマイクでデッドな音。なんか'70年代ソウル風に聴こえる。
この人のキャラクターは最初「歌うジャズベーシスト」だったが、「Chamber Music Society」で「作曲家・編曲家」を前面に持ってきたところ、グラミーで有名になり、その勢いで完全に「ソウル歌手」として売り出しているようだ。オマケのDVDにアルバム全曲のPVが入っていたので演奏シーンを期待したのだが、連作短編風のドラマ仕立てでガッカリした。
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「Chamber Music Society」 エスペランサ・スポルディング ― 2010年10月22日
アルバムタイトルは「室内楽同好会」という感じかな。ジャズのピアノトリオにヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを加えてみました。ジャズとクラシックの融合の試み。これは素晴らしい。静かで美しくカッコイイ音楽。
ジャズは即興性とビートが大事で、クラシックにはそれが無い。融合してどうなったかというと、即興性が無くてビートはある。そこにヴォーカルが乗っているわけだから、結局ポップで統合されているのである。コトリンゴ とおんなじだ。
音楽に限らず、これからは何でもこういう方向に行くんじゃないだろうか。ジャンル分けされたものを再統合してシンプルで分かりやすく表現するということである。統合というのは一人の人間の身体においてなされるものだから、そういう表現は身体を使ってやってみせることで生まれる。
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「Esperanza」 エスペランサ・スポルディング ― 2010年09月10日
明るく美しい声のジャズ・ヴォーカル。カッコイイ曲も自分で書いている。しかも、ベースをブリブリ弾きながら歌う。すごい才能。
最近のジャズ・フュージョン系の音楽を聴いてもあまり面白くなかったが、これは良い。歌が入っているところがポイントである。全ての音楽ジャンルは結局ヴォーカルを中心とするポップに収斂するのだ。この人も自分の声の多重録音でコーラスを付けたりしていて、ストレートなジャズではない。
華奢なのに軽々とベース弾いてるなあ。巨大アフロヘアも似合っている。
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