「This Is The One」 Utada2009年05月20日

宇多田ヒカルのアメリカ向けアルバム。3月に発売された日本盤は3000円もするのだが、5月発売のUS盤を待つと1550円で買えた。3000円なら買わなかった。日本のCDはなんでこんなに高いのか。

宇多田ヒカルの好きないわゆるR&Bアレンジでミディアムテンポからスローな曲ばかりである。以前の彼女のアルバムにはこういう曲が何曲か入っていて、僕はチープな音のリズムトラックが好きじゃないので悪いけど飛ばして聴いていた。最近はR&B志向が消えて全編ポップになって良かったなあと思っていたのだが、こういう風に仕向け地を分けて出してきたわけか。

インタビューで「日本で発表している曲に英語詞を付けるのではなく、別の曲にするのはなぜか」と訊かれて、「言葉の持つメロディは言語によって違うから」と答えていた。そこまで深く考えている人は世界でもなかなかいないだろう。そもそもバイリンガルの作詞作曲家で、全く異なる2つの言語圏で勝負できるくらいじゃないと、そんな問題に直面しない。

ボーナス・トラックの「Simple and Clean」は「Deep River」という曲を作り変えたもの。「どんな~ときだって・・・」というサビのメロディは削ってしまってアレンジもR&B寄りに変えているが、ポップな雰囲気も残っていて面白い。でも元のままの方が良いなあ。まあこのアルバムはアメリカのR&Bファンに向けて作っているのだろう。

ところで坂本龍一のMerry Christmas Mr. Lawrenceを引用した曲があって、メロディを原曲からちょっと変えてあるのが気になる。これは落ち着かない。

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