「風の谷のナウシカ」 (コミックス・ワイド版・全7巻) 宮崎駿 ― 2010年03月26日
映画の「ナウシカ」の話には続きがあるとは聞いていたが、続きの方がずっと長い。映画のストーリーはコミック7巻のうちの2巻までである。読んでいくと、話がどんどん深く複雑になっていく。ずっと戦争をやっているのだが、敵味方関係がややこしくて理解できない。理解できないまま引き込まれて、物語世界の混沌が実感として迫ってくる。その混沌は今の現実世界の混沌とシンクロしているような気がするのだが、それがどういうことなのかハッキリとは判らない。これはもう何回か読むしかなさそうである。
全体の印象は映画でいうと「ナウシカ」そのものより「もののけ姫」に近いような気がする。「もののけ姫」は宮崎映画の中では例外的に空を飛ばないので、雰囲気が重い。コミックの「ナウシカ」は空を飛びまくるが、映画じゃなくて静止画だから浮遊感が無い。それでどちらも重厚なのだが、話のスケールはコミック「ナウシカ」の方が壮大だ。宮崎駿の映画の中で最高傑作は「もののけ姫」だと思うが、コミックの「ナウシカ」はもっと傑作かもしれない。
コメント
_ junko ― 2010-03-27 10:56
_ のいず ― 2010-03-27 23:22
漫画版のナウシカはホントに面白いですよね。
何度も読み返せるだけの内容もあるし。
みんなに読んで欲しいって理由で
値上げせずに安いままだって話を
どっかで読んだような気がします。
確かに安いですよね。
何度も読み返せるだけの内容もあるし。
みんなに読んで欲しいって理由で
値上げせずに安いままだって話を
どっかで読んだような気がします。
確かに安いですよね。
_ ぶんよう ― 2010-03-28 09:44
なんで飛行機械以外はローテクの中世みたいな生活なのか、すごく気になりますよね。意図的に未来と過去のイメージをごっちゃにしてるんでしょうね。
僕もなんか読むのがしんどそうで敬遠してたのですが、元気のないときに読んだにもかかわらず、意外と大丈夫でしたよ。
これだけの内容の7巻セットが3千円というのは安いと僕も思いました。なるほど値上げせずにがんばってたのか。
僕もなんか読むのがしんどそうで敬遠してたのですが、元気のないときに読んだにもかかわらず、意外と大丈夫でしたよ。
これだけの内容の7巻セットが3千円というのは安いと僕も思いました。なるほど値上げせずにがんばってたのか。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://bun.asablo.jp/blog/2010/03/26/4973379/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
何度観ても、最後の婆さまのセリフで泣いてしまいます。
未来なのになんでハイテク都市じゃないんだろう、
って以前は不思議に思ったアニメが色々ありますが、
今はなんとなく分かるような気がします。
動けない植物のたくましさにハッとします。
コミックの「ナウシカ」も気になってたんですが、、
ハートが元気なときでないと辛そうです。^^;